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〜小学生卒業編〜-3 ページ10

“オレは…お前が好きだ”

『涼ちゃん…?』

涼太「一緒に学校行ったり、一緒に昼メシ食ったり、一緒に遊んだり、一緒に冒険したり…ずっと一緒にしてきたことはオレにとっては宝物だ
オレはずっとお前が好きだった、1年の頃からずっと…」

『(涼ちゃんの好きな人が…私?)』

頭の中でパニクっているAに涼太は優しく頭に手を置いた

涼太「返事はいつでもいい、でも、オレにもプライドはある
オレがバスケでプロリーグに行ったら、真剣に付き合ってほしい
もしお前に大切な人がいてもオレはお前をかっさらう」

『涼ちゃん…』

涼太「今すぐとは言わない、返事なんかゆっくり考えろ、それに、今の告白は頭の片隅に置いとけよ
中学とかでこんな気まずい雰囲気とかオレやだし」

早めに返事が欲しい涼太はゆっくりでいいと言ってくれた
Aは胸の前に手を持っていきギュッと握った

『(涼ちゃんの好きな人って…私だったんだ…なのに、私涼ちゃんの気持ちを知らずに…)』

“頑張って‼”

『(…最低だ)』

それから間もなくして生徒会やクラス全員が集まり写真を撮り終えた

涼太「んじゃ、また中学で」

『うん』

元気に振舞っていたAは涼太と別れると、はぁ…と大きめのため息をした

『…私、涼ちゃんに酷い事しちゃってた』

誰もいない道での独り言…

「あら、Aちゃん」

『え?あ!蘭のお母さん‼』

髪をポニーテールにまとめて眼鏡で薄い化粧をしている妃英理がいた

英理「そういえば、今日は卒業式だったのよね、おめでとう」

『ありがとうございます』

英理「もしかして、恋のお悩みでもあるのかな?」

『ええ!』

英理「あら、図星ね?」

『う』

どうやら冗談半分でからかった英理は当たった事に驚きつつも薄く笑みをこぼした

『私…ずっと一緒にいた男の子に告白されたんです』

英理「うん」

『でも、私…涼ちゃんの事好きな人としては見れないんです…なんて言ったらいいのかわからないけど、大事な親友なんです…でも、それを伝えたら涼ちゃん…辛いし私、涼ちゃんの気持ちを知らずに酷い事言ったから…』

英理「だったら正直に今言った事を話してみたら?」

『え…』

英理「Aちゃんがその子の事をそう思ってるなら、包み隠さずに正直に言えばいいじゃない
正直に言っておかないと、後々後悔する事になるわよ?」

『……英理さん』

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月24日 16時

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