〜小学生〜-3 ページ4
涼太「はぁ…」
『なんかあったの?』
涼太「何でもねぇよ」
資料を棚にしまい、仕事が終わった涼太は背伸びをした
涼太「オレさ」
『?』
涼太「好きな奴いるんだよ、同学年で」
『お』
涼太「誰にも言うなよ?お前が初めてなんだからよ」
『うん!』
涼太「…そいつさいっつもオレといるくせに全然オレ見てねぇんだ…それどころか自分の大切な家族ばっか見てる…けださ、その目は真っ直ぐで生き生きしててさ…オレ…ソイツを振り向かすのに頑張ってんだけど…意味ねぇってぐらい、振り向いてくれないんだ」
『最低な子だね』
涼太「まあ聞けよ、でもさたまに見せてくれる笑顔とか一緒にやる事も全力でやる奴なんだよ…その時のソイツってめちゃくちゃ綺麗でかっこいいんだよ…
それにさ、オレ…」
『んー?涼ちゃん、続きは?』
涼太「……オレ、ソイツの…全部が好きでさ…その、えっと、うまく言えねぇけど」
『うんうん』
顔を真っ赤に染めながらAをチラチラ見ている涼太
涼太「…ずっとソイツと一緒にいたいんだ、でも、ソイツはオレじゃなくて弟や妹みたいな子を見てる
そんな子に負けるオレって『いいじゃん』え?」
『涼ちゃん、その子の事大好きなんでしょ?』
涼太「だっ!/////」
『なら、伝えてあげなよ、もしかしたらその子見てるけど恥ずかしくて見てないフリしてるだけかもよ?うん、きっとそうだよ!』
涼太「ここまで鈍感な奴初めて見た」
『え?』
重症だな、と涼太は頭を抱えた
『涼ちゃん?』
涼太「オレ、いつかソイツに言ってやる、好きだって」
『うんっ!頑張って‼』
涼太「その時はさ…お前は喜んでくれるのか?」
『喜ぶよ!親友の恋路を喜ばないでどうするんだ!』
涼太「そっか…(今じゃなくてもいい…いつか伝えてやる)」
『そっかぁ、涼ちゃんにも春が』
涼太「おい(コイツに…)」
廊下に出て窓にもたれるAの横に涼太も立った
『ん?』
涼太「何でもねぇよ(好きだって)」
『涼ちゃんの好きな人ってどんな人かなー』
涼太「大体はお前とそっくり」
『え、まじか‼』
涼太「お前も早くいいヤツ捕まえろよ」
『えー、弟や妹みたいな子がいれば私いらないんだけど』
涼太「一生独身だな」
『え!やだ!結婚する!』
涼太「いや、誰とだよ」
『そりゃあ、かっこいい人と』
涼太「お前のかっこいい人のレベル言ってみろや」
『涼ちゃんすぐに無理とかいないとか言うからヤダ』
涼太「いいから」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月24日 16時