探偵の姉はゼロです【詰め合わせ】 (ページ24)

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～警察学校時代～-7 ページ24

目暮「凶器のナイフと共に、散乱した被害者の荷物…空の財布…そしてトイレのドアを塞いでいた被害者の死体…つまり、窓から侵入した犯人は、トイレの中に誰かが入ってくるのを待ち伏せ、たまたま入って来た姫野さんを背後から襲い、死に至らしめ金を奪って慌てて窓から逃走した…こんな所だろう
よーし外部犯の決まりだ‼
この近くに不審人物がいなかったから急いで聞き込みを‼」

『待ってください、警部！外部犯の仕業だとしたらあの窓、おかしいですよ』

目暮を止めたAは、慌てて反論した

目暮「いいじゃないか、トイレは綺麗な方が」

『そうじゃなくて』

「Aの言う通りです、目暮警部」

目暮「ん？誰だね？『リ、リ…』ん？」

『リー君!?』

リー「おっ久ー‼」

手をパタパタと降っているリー・シャオンがいた

『ど、どうしてここに？』

リー「兄貴と一緒に仕事の打ち合わせしてたんだよ、そしたら試験がボーンと発生、慌ててAを呼ぼうとしたら、ドアから君が現れたってわけ」

『あ…そう』

リー「大変なんだからね？バカ兄貴に仕事の打ち合わせ全部任せて来てこっち来たんだから「そのバカ兄貴が戻ってきたら嬉しいか？」んなわけ……えっ」

？「よぉ、リー…」

リー「あ、兄貴‼」

リーの頭を鷲掴みしたリーの兄は、ギリギリと力を込めた

？「テメエ、よくあの場で仕事放り出せたな…帰ったら仕事バンバンやってもらうからな」

リー「あらー、悲しいなったら悲しいな」

？「アホな事言ってないで、捜査協力しろ」

リー「へぶっ」

リーの頭をペイッと放り出した兄は、Aを見た

『お久しぶりですね、アオンさん』

アオン「ひっさしぶりやな！Aちゃん！デカくなったなぁ…今は警察学校か？」

『はい！』

アオン・シャオン…リーの兄でイギリス、シャオン家の次期当主である
イギリス王室では、彼の言葉だけで一国の首相を支配できるなどと言う噂は立っているが、根も葉もない噂である

『アオンさん、どうして日本に？』

アオン「あんな堅っ苦しいイギリスいたんじゃ、思考回路なんかショートしちゃうからさ
だから刺激をもらおうと思って」

『さすがです』

アオン「日本だと君の活躍も聞けるし、それに弟君の活躍…新聞で見たよ」

『あははは…』

リー「ねえ？僕の存在忘れてないよね?」