〜警察学校時代〜-4 ページ21
緑川「はい、到着」
『な、何するんですか?』
担がれたAはゆっくり伊達に降ろされた後、パイプ椅子に腰掛けられた
降谷「君の射撃成績を見て、一度手合わせして欲しくてね」
『(出たァァァ‼)』
肩をビクつかせたAは『む、無理です‼』と首を左右に振った
緑川「大丈夫、ゼロは見てるだけだし」
『それでもダメです‼』
松田「いいからいいから」
『えっ!えぇっ‼』
背中を押されたAは拳銃を握らされた
仕方なく、ハワイで優作にもらった防音のヘッドフォンをつけ、集中した
『……父さんに教わったやり方…』
降谷「!」
腰を落とし、やや前傾になったAは、安全相違を外しトリガーに指をかけた
『Zero…』
「「!」」
バァァン‼ バァァン‼ バァァン‼
3発撃ったAの銃弾は全て真ん中に集中して穴が開いていた
松田「フィー」
萩原「スゲー」
伊達「将来有望だな」
緑川「ああ、犯罪者にしたくないけど」
『ん〜!気持ちいい‼』
ヘッドフォンを首に下げたAは、長い髪をふわりとゴムでまとめた
降谷「やるじゃないか」
『!ありがとうございます』
降谷「さっきハワイでお父さんに教わったと言っていたな」
『あ、はい』
降谷「それは今でもか?」
『今はしてません、父も母も今は外国を飛び回っているので』
ははは…と笑っているAは、『もう1回いいですか?』と聞いた
降谷「あ、ああ…」
『残り3発か…ま、いっか』
ヘッドフォンを付け直し、狙いを定める
『……』
「「え…」」
『ふっ…』
バァァン バァァン バァァン
片手で銃を撃ったAは、先ほどと同じように真ん中に集中して3発撃った
『ビンゴ!』
松田「か、片手って…反動ないのかよ」
萩原「カッコいい」
伊達「手首痛めてないか?」
『平気です、昔から体は強いので』
緑川「何をして「空手の試合で優勝したんですよ」!」
『相坂』
壁にもたれながら不敵に笑う新にAは、キョトンとした
新「ったく…黒帯持ってるんなら言えよな」
『教えるほどのものじゃないと思ったから』
新「ふーん…射撃してたのか?」
『うん、相坂もする?』
新「俺は射撃成績悪いから、ゲームなら得意だぜ?」
『ゲーセン行く?』
新「いいな、行くか」
拳銃を返したAはヘッドフォンを首に下げ、髪を解いた
15人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月24日 16時