探偵の姉はゼロです【詰め合わせ】 (ページ20)

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～警察学校時代～-3 ページ20

トイレ

『はぁ…』

ゴシゴシとデッキブラシで床をこするA
本来ならば明後日であるトイレ掃除を今日やらさせるのは一番嫌だった

『ヒロさんや皆さんとお話ししたかったなぁ…』

ゴシゴシとこすりながらぼやいていると、バシャンと水をぶっかけられた

「あ、ごっめーん、水いるのかなーって思ったからさ、水ぶっかけちゃったぁ」

ポタポタと雫が落ちる
アハハハと笑いながらトイレを後にする者達

カランカランッ

『あっ…』

力が抜けたてからデッキブラシが落ちる

『…これぐらいでへこたれるもんか…！』

グイッと涙ぐんだ目を腕でゴシゴシと拭った後、すぐにトイレの掃除を終わらせた

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『やっと終わったぁ…』

「お疲れ様」

『霧那～』

霧那「んー？」

『なんで私ばっかいじめてくんのかねー』

霧那「なにその素朴な疑問みたいに聞くの」

『だってぇ』

枕を抱き抱えながら『私をいじめて楽しいのかな？』と顔を埋める

霧那「どっちかと言うと、あんたの反応が面白い」

『ねえ、主犯格霧那？』

翌日

『えっ…』

教官「というわけで、今日はこの5人が手伝ってくれる」

緑川「よろしくな」

伊達「へへっ！」

松田「ふわぁっ…」

萩原「工藤ちゃん、よろしく～」

降谷「……」

『きょ、教官‼どういう「まあ、緑川から説明あるから」ちょっと‼』

翌日になると、Aは訓練の様子を5人に観察される事になった

『(ふ、降谷さんまでいるの～⁉)』

ドギマギしているAは、まじまじと降谷を見つめた

降谷「僕の顔に何かついてるか？」

『へっ‼あ、いえっ！』

わたわたと顔の前で手を振ったAは、パタパタと廊下を駆け抜けた

『(一日中あの5人といるなんて無理ィィ‼)』

霧那「で、逃げて来たわけ？」

『だってぇ…警察学校優秀生5人が私とずっといるんだよ!?何しごき!?』

霧那「あんたたまに頭のネジやられるよね」

『ってか、今日の訓練狙撃とかなんだよ!?下手なの見られたくない‼「安心して、あんたの射撃成績いいから」』

伊達「おーい！」

『わわっ‼』

首根っこを掴まれたAは伊達に担がれた

『だ、伊達さん』

伊達「容疑者確保」

『えぇっ!?』

松田「これより容疑者を連行します」

萩原「では、ご協力感謝します」

霧那「いえいえ」

『う、裏切ったなぁ!?』

霧那「聞こえなーい」