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〜お出かけ〜-2 ページ17

ベル「有希子も有希子ね、娘に変装術を教わせるなんて…」

カチャッとコーヒーカップを受け皿に戻したベルモットに、Aは笑い返した

『潜入捜査でも役立つからって、教えてもらったんです』

ベル「なるほどね…あなたが組織に入ったらわからないわね」

『あなたほどの変装力はありませんよ』

ベル「そうかしら?なんて言ったってあなたは有希子の娘よ?ハニトラだってお手の物じゃなくって?」

『…ハニトラ…ですか?』

ベル「まさか、した事ないの?」

『潜入捜査自体させてもらった事があまりないので…』

ベル「え、あなたほどの実力者が?」

コーヒーを飲む手を止めたベルモットはAに向き直った

『はい…ぜーんぶ同僚に持ってかれちゃうんです』

ベル「その同僚に会ってみたいわ…それほど優秀なのね…Aと同じで」

『私よりあの人の方が優秀ですよ…(バーボンとして会ってるじゃねぇか)』

ベル「あなた、いいの?私と会って…」

『あら?私は今は“ただの探偵であり一般人”ですし、あなたは“大女優”としてでしょ?』

と、笑ってベルモットに言う

『でも、新一や蘭に傷を付ければ…』

ガタリと、席を立ったAはポケットに入れていたボールペンをベルモットの首筋に当てた

『殺しかねませんけどね?』

ベル「…っ‼」

『……なーんてね!ご馳走様でした…これで払っておいてください、多分足りると思います』

ベル「‼多すぎるわ!」

『お釣りは取っといてください、それで付き人の安室さんに何か買ってあげてください…もちろん』

くるりと振り向き、口元に人差し指を立て

“ローズ・エルシャールとして…ね?”

ベル「……‼」

軽くウインクしたAは『また会いましょうね〜』と手をヒラヒラさせながら店を後にした

店内の誰もが…Aの全ての仕草に見惚れた
ベルモットも、その1人だった

ベル「警察じゃなく探偵でもなく、女優になれば…有希子と同じくらい有名になれたのに…」

Aが置いていった五千円札を眺めながらベルモットは苦笑いした

安室「あれ?ローズさんは?」

ベル「帰ったわ」

安室「え」

ベル「ホテルのお友達と大事な弟から電話があったらしいわ…」

“早く帰ってきてね”

ベル「そう言ってね…」

安室「…早く、帰ってきてね…ですか」

ベル「ええ…(あなたがまだAngelに会ってないのなら…早く帰ってあげなさい…
それが私のお願いよ)」

おまけ

(ローズ・エルシャールを調べてくれないか?)
(誰ですか?)
(ヤベ)

〜警察学校時代〜→←〜お出かけ〜



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月24日 16時

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