〜お出かけ〜 ページ16
『ん〜!』
久々の休暇を取ったAは有希子に教わった変装術で街中を歩いている工藤A
薄めのサングラスをかけ、銀色のカツラを被り、薄く化粧をして準備万端で街中を歩いている
『…ん〜…新ちゃんに似合う服は〜』
服屋を色々と見て回り、新一の服などを買い終わったAは、ベンチに座りながら休憩を取った
?「あら」
『?……!』
声をかけてきたのはプラチナブロンドの髪を腰まで伸ばし、魅力的な紫の口紅を塗ったシャロン…ベルモットがいた
脇には、帽子とメガネで軽く変貌している安室が荷物を持っている
『(ふ、降谷さん⁉)』
肩をあげ近くに歩いてきたベルモットと目を合わす
ベル「1人?」
『……』
ベル「?」
安室「日本語が話せないんじゃ?」
『あ、喋れマース』
片言で話すAは声を変えていかにも来日したばかりの外国人と思わせた
ベル「1人なの?」
『ア、ハーイ!私、友達と来てましたケド、お友達、先にホテル行っちゃったノネ!』
Aは焦らず慎重に言葉を並べた
ベル「なら一緒にお茶でもしない?」
『へ?』
キョトンとしたAは数秒後、絶叫した
ーーーーー
ーーー
ー
『ごめんナサイ…』
ベル「いいわよ、気にしないで?このお堅い頭の男といると、気が抜けないのよ」
安室「どういう意味ですか?」
近くのカフェにやって来た3人は、ベルモットが勝手にAの分を頼んだ
『デモ、何かでお返ししマース、奢られてばかりじゃ、悪いデス』
慎重に片言で話していると、安室が頬杖をついてこちらを見た
安室「お名前は?」
『え、あ』
安室「?聞いちゃいけませんでしたか?」
『あ、いえ、大丈夫ネ!少し驚いたダケです」
安室「そうですか」
ホッとした安室はAに微笑みかけた
Aもバレるんじゃないかと、ヒヤヒヤしながら安室に笑い返した
『私は、ローズ・エルシャールデス』
安室「僕は安室透です」
ベル「シャロン・ヴィンヤードよ」
お互いが自己紹介を終え、楽しく談笑した
安室がトイレに立つとベルモットがニコリと笑った
ベル「で?片言で話すのは大変じゃないの?A」
『あらー、バレてら』
ベル「女優をなめないでくれる?それにしても有希子に教わったその変装術…腕が上がったんじゃない?」
『母さんからもよく言われます』
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月24日 16時