〜雨の日〜 ページ15
『憂鬱だねぇ』
新一「洗濯1つも回せねぇのが腹立つ」
日本は梅雨の時期に入っていた
『んー、涼ちゃんは北海道に旅行行ってるし、蘭達だって、この連休を旅行で埋めてるって言うし…』
新一「暇なのはオレらだけかよ」
キッチンでパタパタと動いていると、オーブンがチーーンという音が鳴る
『あ、レモンパイ焼けたみたい、食べる?』
新一「食べる」
『はいはい…』
推理モノの本から離れた新一はせっせとキッチンに向かった
『熱いから気をつけてね?』
新一「へーい」
アツアツのレモンパイを頬張る新一は窓の外を見た
ザァザァと降る雨にボーッと見つめていると、フワリと香ばしい香りがした
『はい、コーヒー、ミルクいる?』
新一「いや、ブラックでいいよ」
『あら、いつからブラックを飲めるようになったの?』
新一「あ?」
『去年なんて、ブラック出したらミルク‼ って言って喚いてたのに』
新一「うっせぇ」
頬を染めながら新一はコーヒーを口に含んだ
『あ、そのコーヒー』
新一「?(ゴクッ」
『ミルク多い「ゴホッゴホッ‼」大丈夫?』
新一「ミ、ミルク無しじゃねぇのかよ‼」
むせながら新一はAに詰め寄る
『だって、ホントにブラック飲めるかわかんなかったし「相変わらず嫌味だな」?』
しばらくしてから雨も上がり、太陽の光が雲の隙間から見え始めた
『あ、晴れた‼ 洗濯回すよ!』
新一「へいへい」
洗濯を回しながら家の中を駆け回る2人は30分程度で、全てを干し終わった
『んーー‼ 新一、ご苦労様‼』
新一「なんでこんな溜まってたんだよ」
『ここ2日間雨で干せなかったの‼ んー!スッキリ‼』
新一「フー…あ!姉ちゃん‼ 空見てみろよ!」
『え? ……わぁ…‼』
そこには虹が出ていた
7色に輝く虹はキラキラとしていた
『雨も悪くないね』
新一「だな」
2人はしばらく、綺麗な虹を眺めていた
雨の日 end
15人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月24日 16時