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〜帝丹中学〜-2 ページ13

涼太「おはよう」

『あ、涼ちゃんおはよう』

2人はいつも登下校を共にしている
中学に上がってからもずっとこの調子である

涼太「今日は部活休みだから、生徒会の仕事一気に終わらせるか」

『そだね〜』

ボールをリフティングしながら器用に歩くAに涼太もバスケットボールをくるくると指で回している

涼太「中学上がっても、オレらあんま変わんねーな」

『だねー、変わったと言えば涼ちゃんがバスケ部のエースって事じゃない?小学校の時は補欠だったもん』

涼太「テメー…忘れた頃に言いやがって」

『私はまあ、サッカー部辞めちゃったけど、ヘルプで入ってたりしてるからいいんだけどね』

涼太「あんだけサッカー好きなくせになんで辞めるのか不思議だよ」

『サッカーだけがスポーツじゃないよ、私からすればバスケだって野球だって全部が面白いスポーツだもん』

涼太「忘れてた、お前完璧超人だった」

『なにそのあだ名』

涼太「お前昔っから全部のスポーツできるじゃん」

『否定はしない』

涼太「ムカつく」

握りこぶしをワナワナさせる涼太は、Aの頭にコツンとぶつけた

『あー、暴力…「振るってねぇわ!」最後まで言わせてよ…』

涼太「ったく…」

そんな時、遠くの方から声が聞こえた

?「ちょ、カルマ君‼ ケンカはダメだよ‼」

?「大丈夫だって、渚君」

?「そういう問題じゃないだろ…」

『なんだろ、あの赤い髪と青い髪とリストバンド』

涼太「特徴を捉えすぎてるだろ、おい」

2人はそんな光景を目の当たりにしてからスタスタと帝丹中学に向かった

それから3年という月日が流れた…

ーーーーー
ーーー


『ハァ…涼ちゃん、高校はアメリカ行くんだよねぇ』

涼太「まあな〜…ここでバイバイだな」

『えー、やだよぉ…』

涼太「駄々こねんなよ」

ぷくりと膨れる頬をツンツンと指で突くと、Aは『涼ちゃん‼』と怒った

涼太「あはは‼」

《まもなく、アメリカ行きの便が出発します ご搭乗される方は……》

「『‼』」

涼太「…そろそろだ」

『……うん』

キャリーケースをガラガラと転がし、Aの横を歩いた

涼太「あのさ」

『!』

キャリーケースを置き、振り返った

涼太「やっぱお前俺が出会った中でいっちばん可愛くていい女だった‼ これからもよろしくなっ‼」

『‼ ……涼ちゃん…‼』

涼太「うおっ‼」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月24日 16時

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