62話 何やってるんだよ ページ8
ー3週間前ー
ーヒーロー公安委員会本部ー
「ボール当て…？
ずいぶん遊び感覚というか…大丈夫か？」
「本質はそこではなく…混乱状況を作ることにあります。非常時に、能力や思考を素早く正しく働かせられるか…それをキャットは提示してきました」
「………二次も同様か？
これだと個々人の能力ではなく団体行動前提のチーム能力審査だよ」
「警察庁からの提唱なんですよ。免許交付における判断基準要項の改訂、応急処置や傷病診断など救助における個々の基礎知識はあるものと前提した上で、その先の協力・協調姿勢に注力した内容を、…………って
こればかりはキャットも口が出せないらしく、むしろ賛成の方で………」
「協調ね…。どう思う、霞ヶ芽、夢見」
「俺はどちらでも…」
「俺は賛成です」
「…そうか」
中央の席に座り、堂々と胸を張り、黒いスーツに身を包んだのは、霞ヶ芽と夢見だった
「力も魅力も…全てにおいて一強のオールマイトと、次世代のヒーロー…
彼と2位の間には常に大きな開きがあった…
あれほどのカリスマ性を持った人間はそうそう現れないということだ、と上は言っていたが……………」
「まさか現れるとはな…………」
「“次の彼”を待つよりも今まで以上に、結束を強く意識した“郡のヒーロー”で穴を補って行く
今回の提唱はその足がかりのようなものだとキャットも言っていたが………」
「本当に彼女に任せても大丈夫なのか？
この先、折れない象徴はすぐに必要だぞ」
「彼女を信じてあげてくださいよ。でも今は大変なことに手を焼いてますから」
夢見は目を伏せながら、椅子の背もたれにもたれギシッときしませた
「彼女は俺たちが守ります。たとえあんたら国が何か言おうと」
「彼女は俺たちのものだ。誰にも口出しさせないし手出しもさせない
キャットからの提案も全て組み込んだ上でお願いします」
「ま、待ちたまえ!!」
明日から立ち上がり、ドアへと歩いて行くその2人
「お前たちがなぜそこまでキャットにこだわる!!」
「こだわる？当たり前だ」
「キャットの情報に今まで何度助けられた？」
「「っ……」」
「たった3年だ。たった3年でヒーローや警察の信頼を得るのと同時に、敵の内部に噛みつき喰い込んだ」
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ちかぱ - 続編待ってました((((*゜▽゜*))))おめでとうございます。楽しみに待っています。 (2020年5月18日 21時) (
レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 続編おめでとうございます。これからも応援しています。 (2020年5月18日 18時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月18日 17時
