64-3 ページ18
『…オールマイト』
「なんだい？」
『爆豪に、ちゃんと説明してあげてくださいね』
「！」
『緑谷だけが納得していいはずがない。あいつも、あなたの引退で引きずるものがあるんです』
「…わかっているさ」
その晩、それはすぐに始まった
緑谷と爆豪が喧嘩してると
『……』
爆豪も爆豪で悩み続け抱え込み、ふさぎ込んだ
私に話してくれたのはきっと、吐き出す場所が欲しかったのだろう
同じ神野にいた人質仲間同士じゃなく、ただ単に…吐き出したい場所が欲しかったんだろう
決着がついたその時に、彼は声をかけた
「そこまでにしよう、2人とも。悪いが聞かせてもらったよ」
「オール…」
「マイト…」
『お前ら、仮免終わったその日に喧嘩は元気だな』
「舐めプ女」
「青子さん」
ボロボロの2人にタオルを投げ渡し、『おーおー。派手に傷つくって』と頭から水をかぶせてやる
「気づいてやれなくて、ごめん」
「…………今…更…
…………なんでデクだ。ヘドロﾝ時からなんだろ…？
なんでこいつだった？舐めプ女…夜神月にも会ったことあんだろ…なんで、デクじゃなくコイツじゃなかった」
『爆豪…』
私に親指を向けた爆豪
「非力で…誰よりヒーローだった。キミは強い男だと思った
そして、同様に夜神月少女も。既に土俵に立つキミたちじゃなく、彼を土俵に立たせるべきだと判断した」
「俺だって弱ェよ…。あんたみてェな強え奴になろうって思ってきたのに！
弱ェから…!! あんたをそんな姿に!!」
(爆豪…)
お前もお前なりに考えて後悔して、許してほしくて、解放して欲しかったんだろうな
わかるよ
後悔したい、許してほしい、解放してほしい
立場も意味も違えど、その気持ちは痛いほどわかる
「これはキミのせいじゃない。どのみち限界は近かった…
こうなることは決まっていたよ。キミは強い
ただね、その強さに私がかまけた…。抱え込ませてしまった
すまない、キミも少年なのに」
優しく抱きしめられた爆豪は、それを振り解いた
「長いことヒーローをやってきて、思うんだよ」
『？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 451人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちかぱ - 続編待ってました((((*゜▽゜*))))おめでとうございます。楽しみに待っています。 (2020年5月18日 21時) (
レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 続編おめでとうございます。これからも応援しています。 (2020年5月18日 18時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月18日 17時
