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もう片方の手を刃物へと変化させ、躊躇なく振り下ろしてきた
頬をわずかに切られながらとっさにジャンプして避けると、緑谷が間に入ってきた
だが、そのまま弾かれるように押し切られて緑谷は私が開けた穴へと落ちる
「うわっ！」
『緑谷！』
寸前のところで片手を引っ掛けてぶら下がり、男は愉快そうに高笑いをあげた
「やめて！」
『メリッサさん、下がって!!』
制止の声も虚しく、メリッサさんを力任せに振り払った男の刃が、彼女の腕を切り裂いた
「ああ!!」
「小娘が!!」
飛び上がり、そのまま男の脳天目掛けてヒールの靴で踏みつけ、もう片方の足でクルリと周り、男の鳩尾を殴り、急所を蹴り上げ、壁に叩きつけた
「メリッサさん！」
「大丈夫……大したことないわ」
『緑谷、これ使え！』
「え…？ってうわっ!!」
ドレスの生地を引きちぎり、ハンカチと共に投げ渡し、男の胸ぐらを掴んだ
『手加減したから大丈夫だろ？おい、お前らのボスの名前吐け』
「ヒッ…！」
『いいから吐けよ…。心臓に刺されたくなけりゃな』
鋭く尖ったナイフをぐっと胸元に突き当ててやると、「わかった、言うよ！」と恐怖に染まるその顔
「ウォルフラムだよ!! “個性”は「金属操作」！」
『…………』
「も、もういいだろ!? 離してくれ！」
パッと離し、立ち上がり背を向けたその時緑谷の顔が青ざめた
「青子ちゃん！」
「小娘が!!」
ヒュッと向けられた刃を避けた後、クルリと両腕を拘束して首筋にナイフを当てて男を押し倒した
『ごめんね？離してやったけど…
「!!!?」
「青子さん、ダメだ!!!」
首筋にぐっとナイフの刃を当てて、ニッコリと殺意に彩られたその顔を見せてナイフを引いた
「いやっ!!」
「青子、さん…！」
『…………………。やっぱり、怖いかな』
クルンッとナイフを回し、立ち上がる
「え…」
「殺しちゃったの？」
『…なんで殺すの。っていうか、コレナイフだけど刺せないし』
「「へ」」
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世阿弥 - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月14日 23時) (
レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - とても面白いです。2人の英雄、本当に感動しました。応援しています。 (2020年5月12日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - いつも楽しみに見ています。ところでサッカーバカさん、46-4が抜けていますよ? (2020年5月11日 18時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月10日 23時
