46-2 ページ34
『最初は落ちこぼれだった私たちは殺る気もなかったし、殺れたら100億円だし…そこまでする気もなかった
他人任せだったからね。でもさ、殺せんせーの命を狙う私たち以外の殺し屋が現れて思ったんだ
誰の手でもない、自分たちで殺せんせーを殺したい
もしこの先、強力な殺し屋が殺せんせーを殺したとしたら、今まで頑張って来たことが無駄になる
だから、可能な限り殺りたい、殺して、自分たちの答えを見つけるために
先生と過ごしていく内に、思い出も増えた
楽しかったこと、怖かったこと、辛かったこと、嬉しかったこと、楽しかったこと、楽しかったこと………………
冬場、とうとうわかったんだ
誰も気づかないフリをしてたのに、目の前に出された難題を
優しくて大好きで、生徒想いのそんな先生を殺さなくちゃいけないこと』
「「…………………」」
『最初は殺意しか湧かなかった
なのに、いつまで経っても殺せないし、楽しいし…なんだかんだ言って殺せんせーとの暗殺は楽しかった
一緒に過ごしている内に、もっとこの先生から学びたい、一緒に遊びたい…そう、思えて来た
私がヒーローを志すようになったのも殺せんせーのおかげ
殺せんせーは私たちをちゃんと「見て」くれた
目を見て、ちゃんと私たちの言葉を聞いてくれた
それが嬉しかった
今はあんなに仲良いけど、去年は激しくぶつかったクラスメイトだし…正直言って、クラス崩壊するんじゃないかっていうぐらいの手前まで来た
クラス総意の意見を決めて、可能な限りで自分たちの刃を殺せんせーに向ける
それが、1番の恩返しだから
途中から邪魔が入ったりした
国が私たちから最後の暗殺を奪うこともあった
だけど、理不尽なことが世の中にあるのは当たり前
それを悩んだりするのは時間の無駄だと教えてくれた
それを悩んだり、考えたりする暇があるなら
楽しんで理不尽と戦おう、その殺り方をいくつも教えてくれた
私たちにとってのヒーローは殺せんせーで、“個性”をひけらかすヒーローは本物のヒーローじゃない
ヒーローは人の言葉に耳を傾けるはず…なのに、どうして私たちのことを一方的な話で決めつけてかわいそうな生徒に仕立て上げるのかな？
雄英に入って入学した時、たまにみんなが話してたけど…みんなも同罪だと思った
でも、殺せんせーが生き返って、また暗殺の日々が訪れて、それでもみんなは態度も変えずに接してくれた』
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世阿弥 - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月14日 23時) (
レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - とても面白いです。2人の英雄、本当に感動しました。応援しています。 (2020年5月12日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - いつも楽しみに見ています。ところでサッカーバカさん、46-4が抜けていますよ? (2020年5月11日 18時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月10日 23時
