41-7 ページ14
『その装置をオールマイトに渡したところで、彼は受け取らない!!
自分の未来のことを受け入れて、その出せる力を全て出し切ってでも人を、みんなを守る、それが平和の象徴だ!!!
あなたがしていることは、ただのエゴにしか過ぎない!!
オールマイトの代わりが現れる!! そう考えてください!!!
何も彼1人が平和を守っているわけじゃない、他のヒーローだって戦ってる!!!
本土で絶えない敵の犯罪を、ヒーロー達が食い止めているのに、なぜそれをあなたは否定してるんですか!!
始まりがあれば終わりだって必ずきます!!
あなたは「終わり」から目を背けてるだけだ!!!』
それでも意志が変わらないデヴィットさんに、メリッサさんは「命がけだった………!!!」と怒りを隠さず、右腕のハンカチとドレスの切れ端を乱暴にはぎ取り、まだ塞がっていない痛々しい傷を見せた
「捕らわれた人たちを助けようと、デクくんや青子ちゃんや、クラスメイトのみんなが、ここに来るまで、どんな目にあったと思ってるの!?」
みんな、自分の限界を超えて、私たちをここまで送り届けようと必死になってくれた
だからこそ、その期待に応えなければと…必死になってここまできた
なのに、その全てを嘲笑うかのように、自分たちのエゴのために…
『一歩間違えれば、緑谷はタワーに落ちることになった
一歩間違えれば、メリッサさんの腕は二度と動かないものになっていた
一歩間違えれば………無関係の人たちの命が失われた
あなたのその自己満足の目的が、周りの人を危険な目に合わせたんです』
メリッサさんの傷をハンカチで再び覆い、デヴィットさんに振り向けば、彼は信じられないように目を見開いていた
「ど、どういうことだ
敵はニセモノ、すべては芝居のはず」
「もちろん、芝居をしてたぜ。ニセモノ敵という芝居をな」
「あいつは!!」
『ウォルフラム……。ニセモノ敵な訳がない』
緑谷がすぐに飛び込んだが、ウォルフラムは鉄製の扉に手を触れていた
その時、メキメキと生き物のように緑谷に襲いかかった
絡めとられながら壁にぶつけられ、全身を鉄で壁に張り付けられた
「デクくん！」
「ぐっ…………！」
「少し大人しくしていろ。サム、装置は？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 405人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
世阿弥 - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月14日 23時) (
レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - とても面白いです。2人の英雄、本当に感動しました。応援しています。 (2020年5月12日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - いつも楽しみに見ています。ところでサッカーバカさん、46-4が抜けていますよ? (2020年5月11日 18時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月10日 23時
