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短い階段を上り、そのボックスがある区画へ向かったサムさん
「開くぞ」
その言葉通り、壁の中からボックスが移動する音が聞こえて少しすると、ボックスが出てきた
「やりましたね、博士！」
「…………!!」
「全て揃ってます」
アタッシュケースを開けて中身をデヴィットさんに向ける
中身はデータの入ったケースと、小さめの丸い形のものに大きなフックが付いている装置だ
デヴィットさんは後戻りができないような決心した顔でこみあがる感情のまま拳をきつく握りしめている
(あの装置………どっかで見た…)
ケースの中身を見て、どこだったかと記憶を漁った
「ああ、ついに取り戻した。この装置と研究データだけは、誰にも渡さない
渡すものか……………」
「プラン通りですね。敵たちもうまくやっているみたいです」
「ありがとう。彼らを手配してくれた君のおかげだ、サム」
2人のその会話に、私と緑谷は目を見開き目を見合わせた
まさか、この騒ぎは…
「……パパ……」
『！』
「メ………メリッサ……！」
信じられない面持ちで2人を見ている私と緑谷、メリッサさんは、私たちを見て驚いている2人を見つめた
「お嬢さん、どうしてここに？」
「“手配した”って何？」
『メリッサさん、ダメだ』
ペタペタとゆっくりとした足取りで向かおうとする彼女の前に立ち、腕を出して牽制した
「もしかしてこの事件………パパが仕組んだの？」
「…………っ」
何も答えない、つまりは肯定していると捉えてもおかしくない
「その装置を手に入れるために……？」
無言で、何も言わない父親にメリッサさんは否定してくれると思った
「そうなの、パパ!?」
必死に問いかける彼女に、デヴィットさんは目を閉じた
「………そうだ…………」
「……なんで、どうして!?」
食い下がる彼女に、デヴィットさんの代わりに答えたのはサムさんだった
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世阿弥 - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月14日 23時) (
レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - とても面白いです。2人の英雄、本当に感動しました。応援しています。 (2020年5月12日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - いつも楽しみに見ています。ところでサッカーバカさん、46-4が抜けていますよ? (2020年5月11日 18時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月10日 23時
