50話 肉じゃがだ ページ48
「爆豪くん、包丁使うのウマ！意外やわ…!!」
「意外って何だコラ。包丁に上手い下手なんざねえだろ!!」
「出た！久々に才能マン」
「みんな元気すぎ…」
『えーーーーー！磯貝の金魚飯!? いいなあ、前原。お前今から持ってこいよ』
《無茶言うなよ》
テレビ電話でE組に暗殺の準備はどうかと聞いたら、意外にも順調らしい
『ま、結果は明日にしてね。殺せなかったら殺せなかったで、ゆするネタ使って精神的に殺ろう』
《お、おう…。やっぱりお前はそうでないとな…》
みんなが肉じゃがを作っているのを見届けながら、みんなのカマドに薪をくべていく
「青子さん」
『ん？』
「あの、さ…少し、相談があるんだけど」
『洸汰か？』
「へっ!? あ、うん…」
あ、手伝うよ。とかまどのまきくべを手伝ってくれる緑谷に、『で？』と話を促した
「うん…。その子がさ…ヒーロー…いや、“個性”ありきの超人社会そのものを嫌ってて
僕は何もその子のためになるようなこと言えなくてさ
オールマイトなら……なんて返したんだろうって思って…
青子さんならなんて言う？」
こちらに振り返る緑谷に、『場合による』と目を合わせずに手を動かす
「っ…そりゃ場合によるけど…!!」
『素性もわかんない通りすがりに正論吐かれても煩わしいだけだ
まあ、私もかける言葉は間違えたんじゃね？って思ったけど
言葉単体だけで動くようならそれだけの重さだった
洸汰は言葉単体で動くような重さじゃなく、もっとそれ以上に重いものを持ってるってわけ
大事なのは、“何をした・何をしてる人間に”言われるか、であって
言葉には常に行動が伴う、私は兄貴からそう教わったよ
お前だってそうだろ？
何度もお前の憧れるヒーロー・オールマイトに言ってもらったこともあれば、お前の行動でオールマイトが突き動かされたこともあったはずだ』
「！」
『“個性”がない人間でもヒーローになれるそんな世の中にしてやりたい
“個性”がなくてもヒーローを目指したいと思える人を増やしたい
たとえ、本物のヒーローとは言わず、小さな事で誰かのヒーローになれるそんな平和な世の中になれればと思って私はここに立ってる
言葉には常に行動が伴う。それは当たり前のことで、すごく難しくて実現するのは簡単じゃない
わかるだろ？』
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世阿弥 - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月14日 23時) (
レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - とても面白いです。2人の英雄、本当に感動しました。応援しています。 (2020年5月12日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - いつも楽しみに見ています。ところでサッカーバカさん、46-4が抜けていますよ? (2020年5月11日 18時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月10日 23時
