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ｽﾞﾀﾞﾀﾞｧﾝ
「………」
『着きました〜』
「1時間もかからず…」
「何者？」
「A組の子たちの何倍も魔獣倒してきたわよね？」
ニコニコとさほど土もついていない制服を叩いて『着きました』と再度言えば、「あ、あぁ…」とピクシーボブとマンダレイは昼ご飯はあっちにあると教えてくれた
『魚に野菜にお肉…よりどりみどりじゃん』
手を洗ってお皿にサクサクっと入れていくと、「なあ」と声をかけられた
『ん？』
「あんた、なんでヒーロー目指してんだ？」
『…キミは？』
「いいから答えろよ！」
独特な帽子をかぶった
「あっ…！」
『私はお前なんて名前じゃない。夜神月青子、名前は？』
「………………………洸汰。出水洸汰」
『洸汰、“個性”は？』
「…………………手から水が出せる」
『いい“個性”じゃん。えっと、ヒーローをなんで目指してるかって質問だったよね』
新しい皿に簡単に野菜を取りながら言葉を続けた
『私ね、人よりも特殊な育ちだったんだよね
つまり、犯罪の酷い場所で過ごしてきた。わかる？』
「………？」
『つまりは、ヒーローも警察もいない、暗黒の中にいた
ま、敵の手の中に落ちたって言えばいいかな』
「!?」
『その中で過ごしていく中でね、私と同じぐらいに酷い目に遭ってる子がいてね
私、その子を助けるためにヒーローになったの
ただ見て見ぬ振りなんてできるわけがないよね。自分と同じ立場に置かれた人間を』
洸汰の目線に合うようにしゃがむと、ピクリと体を揺らした洸汰
『私はね、誰かのために強くなりたい
誰かが困っているなら、答えを指し示す光となりたい
そのためには、ヒーローにならないといけない
誰かを導いていく人になるには、まずそこからだしね』
「……………………怖く、ないのか？」
『怖いよ？気を張ってないと手の震えがひどいもん…。
ホラ………』
「！」
ゆっくりと息を吐いて気を抜けば、手がガタガタ震える
『怖くて仕方ないよ…。逃げ出したい時もある』
「なんで逃げないんだ？」
『…逃げたら大事な物を失いそうで怖くなるから
私は…命をかけて人を救ける人になるんだ』
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世阿弥 - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月14日 23時) (
レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - とても面白いです。2人の英雄、本当に感動しました。応援しています。 (2020年5月12日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - いつも楽しみに見ています。ところでサッカーバカさん、46-4が抜けていますよ? (2020年5月11日 18時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月10日 23時
