26話 切れた友情 ページ6
ー夕飯ー
無言でサンドイッチを食べるこの空気、どうにかしてくれ
俺のその願いも虚しく、楽しい食事というよりも気まずい食事に変わって行く今、俺はどうにかこの暗い空気を明るく楽しい空気に変えれないかと模索しているとピリリリリと空気を突き動かす携帯の着信が響いた
「げっ…」
「出ないのか？」
「ジェシカだ…」
「慰謝料寄越せって言うんじゃねーの」
『ハハハハ…』
横からアッシュがからかうと「うっせーな、クソガキ！」と言いながら電話に出たマックス
俺はそのまま紅茶を飲む。うん、うまい
「貴様、誰だ!?」
『……？』
紅茶を飲んでいた俺の眉根があがる
電話の相手はジェシカではないらしい。どうやら、ジェシカのスマホから別の誰かが連絡を取っているらしい
何があったのかなんて大体マックスの顔色を見ればわかる話だが
「叶兎…」
『！』
「お前に、代われって」
『俺に…？』
マックスの言葉に疑問を抱きながらスマホを受け取り『代ったぞ』と言うと聞き慣れたそして、クソめんどくさい部類の声だった
《お久しぶりです、若》
『…………あ"？』
《今現在、旦那様の命令でこういった形でのご連絡となりました》
『ふざけんな!! お前、これがどんなことかわかって…掟破りも甚だしいぞ!!』
《その掟は、あなたの掟であり旦那様の掟ではありませんので私には関係ございません》
『くそったれが…!!』
「叶兎くん…？」
「おい、なにがあって」
『うるせぇ、ちょっと黙ってろ!!』
「ひぇっ」
怒りの沸点をゆうに超えている俺が怒鳴ると、日本人2人は怯えショーターとアッシュも目を丸くし、マックスやユーシスは俺を黙って見つめている
《旦那様からのご命令です。今、そちらに迎えを寄越しました。素直に、車に乗ってください》
『断ったらどうなる』
《ここにおられるお2人、射殺します》
『…………………』
《あぁ、それと…アメリカの女性というのは感度がよろしいのですね》
『……………………………………ぶっ殺してやる』
《では、ご命令にお従いください》
『てめェのケツ穴に鉛玉ぶち込んでやるからそのつもりでいろ、クソ野郎!!!』
乱暴にスマホの電話を切り、『マックス、返す』とスマホを押し付けた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一ノ瀬 潤 - ぇぇえええ！！！今日めっちゃ出すやん！！！嬉しすぎる！！！無理しないで欲しいけど！！！！ (2022年7月10日 22時) (
レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬 潤(プロフ) - もうガチで一気読みしたくなるぐらい面白すぎるわ……最近暑さが増しているので熱中症には気をつけてくださいね！応援してます！ (2022年7月3日 14時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 一ノ瀬 潤さん» 今後の展開で明らかになっていきます！よろしくです！ (2022年6月16日 10時) (レス) id: b3a011a5a0 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬 潤(プロフ) - お父さんの服装って和服ですか？ (2022年6月12日 13時) (レス) @page14 id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 一ノ瀬 潤さん» ありがとうございます！！！本当にチマチマと書いてるので、更新遅めですがよろしくお願いします！ (2022年6月7日 9時) (レス) @page9 id: b3a011a5a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年5月31日 7時
