やまあり

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名取side

現場は想像以上にひどかった。

怪我人がそこら中にいて、本当に大変だ。

白「名取先生は、家の中の重傷者見てきてくれない？まだいるかもしれないから」

名「分かりました！」

俺は近くの民家に入り、怪我人を探す。

名「誰かいますか！？いたら返事してください！」

？「……けて」

名「誰かいる！？」

？「……たすけて」

泣き声と共に男の子の声がした。

急いで声のする所に駆け寄る。

名「っ大丈夫！？」

？「ふぇえ、痛いよっ」

名「もう大丈夫だよ？どこが痛い？」

？「腕、」

男の子の腕は窓ガラスなどによって切られていた。

出血がひどいな……

名「俺は、名取颯馬。君は？」

？「りょう、すけ」

りょうすけ君か……ふふ涼介と一緒

名「そっか、りょうすけ君。腕の出血ひどいから、とりあえず安全な場所に移動しよう？」

り「ぅん……」

俺はりょうすけ君のてをぎゅっと握り、家を出る。


名「！？」

突然屋根から木材やらなんやらが崩れてきた。

まずい！

俺は慌ててりょうすけ君を抱きしめる。

名「痛った……」

俺は上から落ちてきた木材とかに挟まり、動けなくなってしまった。

名「りょうすけ君大丈夫？」

り「だいじょぶ。せんせ、は？」

名「先生は、はぁ、大丈夫。りょうすけくん、ここりょうすけ君の家だよね？ここから、木材とかに気をつけて、外に出て？ここは危険だから」

り「でも、先生は、、」

名「俺は、大丈夫だから、早く行って」

り「わかった！」

とりあえずこれでりょうすけくんは大丈夫。

だけど、頭痛い……

足からも多分出血してる。

尋常ではない痛みに耐えて、俺はなんとか意識を保つ。

名「りょうすけ、ごめんね……俺、無理かも」

そこで俺の意識は完全に途絶えてしまっ

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