やまあり

･ ページ7

山田side

颯馬と暮らすことになったこの家。

二人一緒にいれることはあんまりないけど、お揃いのコップや歯ブラシを見るだけで幸せになれる。

今までこんなに誰かを好きになったことはないかもしれない。

それほど、颯馬は大切な存在。

でも、颯馬はフライトドクターだから危険な場所にも行かなくてはならない。

正直心配だ。颯馬にもしものことがあったら……

だから、颯馬がヘリ担当の時は毎回LINEか電話かてわ気をつけてねって言う。

あと念の為、救命の先生たちには俺の連絡先を教えておいた。何かあったらすぐに行けるようにね

今日は、たまたま二人とも家にいた。

俺は午後からで、颯馬は朝から仕事。しかもヘリ担当らしい。

山「颯馬、気をつけてね。」

名「分かってるよ。大丈夫」

俺たちはハグを交わし、颯馬を見送る。

ひらひらと手を振り、颯馬の笑顔を見届ける。

今日も無事に颯馬が帰れますように。

俺はそう願い、家に入った。





名取side

大分慣れた涼介との生活。

会える日は少ないけど、それでも涼介とLINEしたり電話するだけで充分。

今日はヘリ担当だし、ちゃんと頑張らないと。

白「名取先生、今日ヘリ担当だよね？頑張ろう」

名「はいっ」

涼介、頑張るからね……

しばらくは、何も無かったけど、午後になりドクターヘリ要請

しかも結構ひどいらしい。

七夕祭りで山車が民家に突っ込んだらしい。

重傷者も沢山いるらしい。

白「名取先生、行こう！」

名取 「……はい」

俺たちは現場に向かった。

･→←･

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す