やまあり

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山田side

山「そう、ま？」

名「りょーすけ、」

山「なんで、泣いてるの？」

名「嬉しいのっ」

山「……」

名「こんな俺なのに、好きって言ってくれて。記憶もなんにもない俺なのに。」

山「記憶がなくても、颯馬は颯馬だから。」

名「ばかっ/////」

山「颯馬、愛してる」

颯馬の顔の横に手をついて、そのままキスした。

名「……山田、涼介」

山「へっ？」

俺はこれまでにしたことのないようなマヌケな声をした。

名「山田涼介、っ思い出した！！」

山「颯馬？」

名「涼介！！俺思い出したよ！全部。」

山「う、そ。ホントに？」

名「うん。涼介、ごめんね。俺、涼介のこと全然思い出せなかった。」

山「そーま……」

ぎゅっ

強く颯馬を抱きしめる。

いや、抱きついた。

山「ばか。ばか、遅いよ……俺がどんだけ待ったか」

名「はいはい、ごめんなさい。」

……これだ。

前みたいな、冷たく放つ言葉。

久しぶりに聞いたよ。

本当の颯馬の性格は、こんなふうだった。

懐かしくて、嬉しくて、

自然に涙が溢れてくる。

山「颯馬……会いたかった」

名「毎日会ってたじゃん」

山「それでも、本当の颯馬には会ってないの」

名「なんだそれ」

山「……」

名「でも、俺も会いたかった。涼介のことちゃんと思い出して。」

山「颯馬、もうどこにも行かない？もう俺から離れないで。体調悪い時はちゃんと言って？ヘリ担当の時は、気を付けて？なるべく俺が車で送るから事故に合わないで。もう颯馬を失いたくない」

名「ん、分かってる。涼介から絶対に離れない。約束する。」

その日俺は颯馬から離れなかった。

もう絶対、颯馬を失わないから。



〜END〜
リクエストかくのめっちゃ遅くなっちゃいました。
それなのに、めっちゃ下手くそだしリクエスト通りじゃなくて……本当にごめんなさい！！
終わり方無理やりすぎて……

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