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山田side
半ば諦めかけていた時
山「きた!」
ゆっくりと歩いてくる彼の姿
消えてしまいそうな小さな背中を見るのも今日が最後
彼は数分後、俺に誘拐される
たった1度声を掛けられた俺に
何も知らない彼の人生を変えてしまうのは可哀想だけど、
恐らく今の生活よりはずっと楽にしてやれる
いい感じの位置に彼が来た時
俺も足を運んだ
腕を伸ばして思いっきり引っ張る
彼の表情なんて見えない
見たくない
驚くことに彼は抵抗なんてしなかった
もしかしたら父親の友達だと思われてるのかも
こんなの
誘拐って言わない
震える手で彼の首元にスタンガンを持っていき
バチッと音をさせそのままドサッと倒れ込んだ彼を抱えるように
車に運んだ
助手席に寝かせ
地味なメガネを取って
彼の鞄をあさる
山「あった」
生徒証
彼の名前は……
山「寺島 奏太…」
これがこの子の名前
でもそれも今日まで
ずっと前から考えていた君の名前
君は今日から
山「有 岡 大 貴」
今までの記憶は
寺島 奏太としての記憶は今日で消してしまおう
今日からは
有 岡 大 貴 として俺が教えてあげる
この世界の楽しさを
そしてこの瞬間から俺は
『誘拐犯』になった
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霙(みぞれ)(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年1月25日 14時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アーリー | 作成日時:2019年3月27日 22時