僕の秘密

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山田side

有「山田さんは、何の仕事してるの？」

箸を置き食べるのをやめた大貴くん

山「前は普通のサラリーマンをしてた」

有「サラリーマン？」

山「そ、大して楽しくないよ。もう辞めちゃったけどね」

有「そっか…俺もさ、高校とか楽しくなかったよ」

寂しそうに呟く大貴くんにかける言葉なんて見つからない

山「じゃあさ、辞めちゃお？今の高校」

有「え？」

山「君はもう奏太くんじゃない。新しい学校に行ってみない？」

有「そんなお金、俺にはないし。それに、」

山「それに？」

有「……俺、人が怖いんだ」

人が怖い

そう言った大貴くんは

俯いて何も喋らなくなってしまった

山「俺の事も、怖い？」

少し間を置いてゆっくり頷いた彼

あぁ、今まで話していたのも無理をさせていたかもしれない

そりゃあそうだろう

今日初めて会った人に

急に名前を変えられて

勝手なことを言われて

何より子のは

色んな人から

暴 力を受けていたのだ

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