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山田side

毎日毎日、外回りの営業ばっかり

いくら新人だからって

こんな暑い中外に出されたら

誰だってくたびれてしまう

ようやく慣れてきたスーツも

そろそろクリーニングに出さないと匂いがついてしまう

とは思っても忙しくてそんな暇なんてない

いっそのこと

田舎に行って心機一転しようか

なんて。どーせ皆に馬鹿にされるだけだ

こんな仕事、もう辞めてしまいたい

何か、夢中になれるものでも作ろうか

でも3日で飽きる俺には趣味なんてないし

朝まで飲める友達もいない

もう何が楽しくて生きてるんだか

この街だって

騒がしいだけで魅力を感じるものなんてない

我ながらネガティブなことを考えてほっつき歩いていると

ボサボサに伸びた髪に

いかにも地味そうなメガネをかけ

ボロボロな制服を身にまとった男の子が

力なく歩いているのを見つけてしまった

山「なんだあの子」

その時はただ

根暗で地味で

まぁ一般に言う

虐められてそうな子

としか感じられなかった

俺には関係ないし、他人だし

あの子に手を差し伸べる優しさなんて俺にはない

自販機で買ったコーヒーを手に取りながら

その子とすれ違った

2→



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霙(みぞれ)(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年1月25日 14時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アーリー | 作成日時:2019年3月27日 22時

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