名取先生の色々な日々

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名取side

胸の痛みに違和感を感じながらも俺はなんとか緋山先生のサポートをした

緋「よしっ、こっちは大丈夫だ……名取、白石のとこ頼む」

名「はい、」

そして何も感じず踏み出した俺

名「！？！？ゴホッゴホッ、ゼーゼー、ゴホッ、ヒューヒュー｣

あ、これヤバいやつ

こうなったらもう自分で止めることはできない

俺はその場に倒れ込んだ

呼吸をする度に嫌な音がして、苦しくて溢れてくる涙

名「ヒュー、ヒュー、けほっ、」

緋「名取！？！？」

突然倒れ込んだ俺を見て駆け寄る緋山先生

名「げほっ、ひ、やまっげほっ、ゼーゼー、せんへ、ヒューヒュー」

もう喋るのも無理なぐらい乱れた俺の呼吸

吸入器は、俺のカバンに入っていてここにはない

ぼやけて見える緋山先生

緋「あんたもしかして喘息持ち！？」

答えることもできなくてただ頷くことしか出来ない

その間もヒューヒューと鳴る俺の喉

緋「吸入器は？どこにあるの？」

名「ヒュー、ゴホッ、か、ばん、ゲホッ！」

緋「カバンね！白石！名取のカバンから吸入器持ってきて早く！！」

白「分かった！藍沢先生も呼んどく！｣

緋「お願い！」

はっきりと見えない視界の先で白石先生が慌てて出ていくのが分かる

緋「名取、大丈夫よ〜もうすぐで楽になるからね？頑張ろうね？」

その緋山先生の言葉だけを頼りにして俺はただ発作が治まるのを待った

朦朧とする意識の中でなんとか吸入した俺

だけど、身体的にも限界でそのまま俺は意識を失った

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