名取先生の色々な日々

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緋山side

緋「名取！！名取早く返事しなさいよ！」

『…………』

緋「っなんで、何も言わないの」

白『とりあえず、何か情報が来るのを待ちましょう。緋山先生は頭部外傷の妊婦の治療が終わったら名取先生を探して』

緋「分かった」

結局頭部外傷の妊婦は、子供だけ生まれて母体は助からなかった……

旦那さんはもう理解してくれてた

私は急いで名取がいるという地下に行った

緋「あれ……こんなところに小さな子供？ねえ！君！こんなところにいたら危ないわよ？お母さんは？」

男の子「……ひっく」

緋「どうしたの？」

突っ立って泣いている男の子に近づく

男の子「……い、……けて」

緋「ん？なに？」

そこでようやく私は気がついた

この子が握りしめているもの

名取とローマ字で書かれたペンライト

緋「これ！名取の！？ちょっとこれどうしたの！？」

男の子「お兄さんがっ、助けてくれたのっ、お兄さんっ、挟まっちゃったのっうわぁぁん」

緋「うそっ……」

私は男の子を抱きしめた

男の子「うぅっ、せんせい、たすけてっ」

緋「大丈夫、絶対私が助けるから。心配しないで、ね？」

男の子「うんっ」

緋「名前、教えてくれる？」

男の子「りく……」

緋「りくくん。お兄さんの居場所教えてくれる？」

私はりくくんから事故のあった場所を聞いて走り出した

早くしないと名取が！

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