名取先生の色々な日々

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名取side

ピピピプルルル〜♪

スタッフステーションで仕事をしていると突然ドクターヘリ要請がきた

すかさず白石先生が現場の状況を聞く

白「現場の状況を教えてください」

救急隊「多数の乗客を乗せた電車が脱線転落事故を起こしました。負傷者、かなりいるみたいです！！」

白「分かりました」

白石先生の様子からしてかなり慌ててるっぽい

藍「白石、どうする」

白「とりあえず、ヘリ担当の私と灰谷先生、冴島さんで先に向かう。その後全員で順番に現場に向かって」

全「わかった/分かりました」

灰「……うわぁ、どーしよ、大惨事だよね」

名「そんなこと言ってる場合じゃないだろ。」

灰谷を横目に準備をする

灰「そうだよね……」

白「灰谷先生？早く行くよ」

灰「分かりました！名取くん後でね」

何が後でね……だ

遊びに行くんじゃないだろ

そんな軽い気持ちでいた俺

そう、軽い気持ちで現場に向かってしまったんだ

現場が大惨事なんて知ってる。だけど、事故のことに正面から向き合えない

所詮他人事だから

俺はそれしか思わない

いやそれしか思えない

医者として最低な自分が好きなわけない

医者として働いている自分が大嫌いだ

自分の好きなことをしたい

溢れてくる気持ちをなんとか抑え、俺はヘリに乗った

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