・ ページ45
あれから1時間は経っただろうか
『絶命日パーティ』結果は最悪。
行きしなから酷かった
地下牢へ行く階段を一段降りるたびに温度が下がっていくのを感じた。
周りは冷凍庫に入ったようで四人はガタガタと震え少しでも温かみを感じるためにギュウっとくっついた
パーティの音楽はハロウィーンのワクワク感を出す音調とは真逆､もはや音調なんてものではない
巨大な黒板を千本の生爪で引っ掻くような音だった
不幸はまだ続いた。
ゴーストになってしまった者は味が分からないため､腐らせ臭気で強い風味をつける。
その料理を通り抜けて味を感じ取る訳で､地下牢はそれはそれは酷い臭いだった
極めつけに､ハーマイオニーが３階の女子トイレに住み憑くゴースト『嘆きのマートル』の文句を言ってしまい､それを聞いたマートル本人から嫌味を言われるしまいだ
寒くて臭くて最悪の空気感。もう四人は限界だった
誰かと目が合うたびにニッコリと会釈しながら､四人はあとずさりして出口へと向かった。
ほどなく､四人は黒い蝋燭の立ち並ぶ通路を､急いで元来た方へと歩いていた。
「デザートがまだ残ってるかもしれない」
玄関ホールに出る階段への道を先頭を切って歩きながら､ロンが祈るように言った
そのとき､ハリーが突然よろよろとして立ち止まり､医師の壁に耳をつけた。そして通路の隅から隅まで､目を細めて､じっと見回した
「ハリー､いったい何を？…」
「またあの声なんだ───ちょっと黙ってて───」
"また"というハリーにAとハーマイオニーは首を傾げた
「ほら､聞こえる！」
ハリーが急き込んで言ったが､ほかの三人には何も聞こえなかった
「こっちだ」と叫ぶハリーは階段を駆け上がって玄関ホールに出た。するとまた大理石の階段を全速力で駆け上がり､2階に出た
ロンとA､ハーマイオニーもバタバタあとに続いた
「ハリー､いったいこれはどういうことだい？」ロンが額の汗を拭いながら言った
ハリーが三階をくまなく飛び回るのをロン､A､ハーマイオニーは必死に追いかけていた
ハリーが動くのをピタリととめAが口を開いた
「私にはなんにも聞こえなかった…」
しかし､ハーマイオニーの方はハっと息を呑んで廊下の隅を指さした
「見て！」
向こうの壁には何かが光っていた。四人は暗がりに目を凝らしながらそーっと近づいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1052人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Luna riddle(プロフ) - 今までで1番更新を楽しみにしているお話です！ドラコ推しなのでドラコとの絡みがあってもうほんっっっとに助かります！！ドラコ堕ちだったら嬉しすぎますがどんなお話になっても楽しめそうです！！！素敵なお話ありがとうございます！！❤️🤍 (1月30日 22時) (
レス) @page26 id: 3318266b0c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 魔法生物、ズーウー出して欲しいです(笑) (8月29日 12時) (レス) @page42 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ39で、主人公の名前が変換されてない箇所があります。 (7月21日 18時) (レス) @page39 id: ba491fb673 (このIDを非表示/違反報告)
モフフサ - 作品の更新楽しみです (7月20日 22時) (レス) @page37 id: 92225f0aae (このIDを非表示/違反報告)
ささみだよ(プロフ) - すごく面白いです！1日ですべて読んじゃいました、、、！更新待ってます！頑張って下さい！ (2023年3月22日 4時) (レス) id: d190ff09f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：遊子 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2022年8月14日 19時
