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「あら？何してるの？随分と楽しそうね」
間もない間にAは顔を引き攣らせた
皮肉を効かせたような高圧的な喋り方､聞き覚えのある声
顔をあげたくない。一瞬でそう思った
「そんなに1人で喋ってて───あ､1人と1匹？」
その人物は鼻で笑うと杖を持ってしゃがんだ
嫌でも視界に入ってきたのは深緑にシルバーの斜線が入ったネクタイ。
Aは口をムッとしながらその人物の顔を見あげた
「吸血鬼がのたうち回るほどいい天気ね､A」
同じ学年でスリザリンのパンジー・パーキンソンだった
「ほんとにいい天気だね…杖ありがとう」
Aが杖に触れようとするとパンジーはそれを払った
「そんなに魔法生物といるのが楽しいのね。他にやることがないの？」
パンジーの嘲笑は甲高く､Aの脳に響いてくる
「やることはあるけど楽しいからしてるだけだよ。杖返して」
そう言いパンジーの前に手を差し出す。Aは至って冷静だった
「返してほしい？」パンジーが意地悪そうに笑う
「次も授業あるから早く」
ボウトラックル何かを察したのかササッとポケットに戻った
「あらそう…じゃあ返すわ」
意外とアッサリ返してくれるパンジーにAは何か企んでいるのかと思った
「ありがとう､じゃあバイバイ…!!」
今すぐこの場を立ち去りたい。そう思ったAが足を動かしたその時､
「うわっ!!」
タイミング悪く足がもつれ､教科書と杖で手が塞がったAはそのまま地面に倒れ込んだ
「痛た…」
パンジーは呆気に取られたかと思うと口を開いた
「何してるの？馬鹿なの？」
パンジーの冷たい視線に恥ずかしさと虚しさでいっぱいになった
倒れた時､膝を擦りむいたようで血がポタポタと地面に落ちる。パンジーの言葉に何も言い返せず､Aはただただ黙って俯いた
「…ほんっと鈍臭いわね」
呆れたように言うとパンジーは私の前に立ちはだかった
とも思えば杖を出ししゃがんだ
「何…」
「良いから黙ってて」
「
そう唱えた途端､Aの皮膚が傷を包み込むかのように閉じていき､みるみると痛みが引いた
そして数秒もしないうちに膝は元通りになった
「治った…？あ､ありがと…」
「別に､習ったばかりだったから試してみただけよ。ほら早く立って」
パンジーがAに手を差し伸べた
Aはパンジーの手をゆっくりと取った
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Luna riddle(プロフ) - 今までで1番更新を楽しみにしているお話です！ドラコ推しなのでドラコとの絡みがあってもうほんっっっとに助かります！！ドラコ堕ちだったら嬉しすぎますがどんなお話になっても楽しめそうです！！！素敵なお話ありがとうございます！！❤️🤍 (1月30日 22時) (
レス) @page26 id: 3318266b0c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 魔法生物、ズーウー出して欲しいです(笑) (8月29日 12時) (レス) @page42 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ39で、主人公の名前が変換されてない箇所があります。 (7月21日 18時) (レス) @page39 id: ba491fb673 (このIDを非表示/違反報告)
モフフサ - 作品の更新楽しみです (7月20日 22時) (レス) @page37 id: 92225f0aae (このIDを非表示/違反報告)
ささみだよ(プロフ) - すごく面白いです！1日ですべて読んじゃいました、、、！更新待ってます！頑張って下さい！ (2023年3月22日 4時) (レス) id: d190ff09f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2022年8月14日 19時
