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土曜の午後はまるで溶けて消え去ったように過ぎ､あっという間に八時はあと五分後に迫っていた。Aは薄暗い廊下を歩いて温室まで向かった
温室のドアをノックすると汗をかきながら手袋をし準備万端なスプライト先生が出てきた
「さあ､入った入った。今夜は大変ですよ」
温室に入ると最初に土をギュッと踏んだ。辺りを見渡すと畑を耕したのかと思うくらい土があちこち広がっていた
「これ全部マンドレイクですか…」Aが絶望した
「そうですよ､普段は魔法でさっさと捨てているけど､この土はマンドレイクの肥料に良いのよ
それに今夜は罰則です。ちゃんと手で拾って鉢に戻しなさい」
そしてスプライト先生に渡された手袋をつけ早速落ちている土をすくい､サッと鉢に入れた
「ひぃ…」
Aが根を上げた
この作業は別に辛くないが､なにより腰が痛かった。動くたびにきしむ感じがして辛い
スプライト先生は週明けの授業の準備をしていた
早く終わらせようと土を集めていると､突然スプライト先生がクスッと笑った
「どうかしましたか？」Aが不思議そうに聞いた
「いいえ､…あなた達はほんとに似た者親子と思って」
スプライト先生の言葉にAが首を傾げた
スプラウト先生は椅子に腰かけた
「何年前だったでしょうね､あなたのお父上も罰則でこうして温室に来ていましたよ。その時はキノコの採取でしたがね」
「父さんが罰則って､一体なにをしたんですか？」
「もちろんお母さんのことでですよ。『決闘だ』っていつもいつ───」
思い出に馳せながら笑うスプライト先生は突然ハッとした
そして咳払いをするとすぐに作業を再開した
『お母さん』『お父さんの罰則』『決闘』
きっとその決闘相手は────
「罰則はこれで終わりです。帰る時は静かに廊下をあるくことですよ。では帰ってよし」
スプラウト先生が帽子をぬぐとふわふわと散らばった髪が飛び出ていた
Aは挨拶をすると温室を抜け2人の元へ向かった
暗い廊下を進み寮の前まで来るとちょうどロックハートのファンレターを書き終えたハリーがいた
「お疲れ様A」
そう言うハリーは顔を引き攣らせ､手をガクガクさせながら握ったり開いたりを繰り返していた
「ハリーこそお疲れ様だよ。私ならあんな罰則ニフラーを差し出しても嫌だね」
Aの発言に驚愕としたニフラーがポケットからするりと出てきた
「冗談､腕を切り落とされたって離さないよ」
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Luna riddle(プロフ) - 今までで1番更新を楽しみにしているお話です！ドラコ推しなのでドラコとの絡みがあってもうほんっっっとに助かります！！ドラコ堕ちだったら嬉しすぎますがどんなお話になっても楽しめそうです！！！素敵なお話ありがとうございます！！❤️🤍 (1月30日 22時) (
レス) @page26 id: 3318266b0c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 魔法生物、ズーウー出して欲しいです(笑) (8月29日 12時) (レス) @page42 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ39で、主人公の名前が変換されてない箇所があります。 (7月21日 18時) (レス) @page39 id: ba491fb673 (このIDを非表示/違反報告)
モフフサ - 作品の更新楽しみです (7月20日 22時) (レス) @page37 id: 92225f0aae (このIDを非表示/違反報告)
ささみだよ(プロフ) - すごく面白いです！1日ですべて読んじゃいました、、、！更新待ってます！頑張って下さい！ (2023年3月22日 4時) (レス) id: d190ff09f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2022年8月14日 19時
