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Aの腕を掴んだハリーはなんとか車の中へ這い上がった
「ありがとう…」
ハリーがポっと顔を赤らめるとぼそっと呟いた
Aはドサッと席につき「どういたしまして…」と笑った
後ほど､ニヤリと笑って肘で押してきたロンにハリーは曲がった時わざとらしく体当たりした
汽車を追いかけていくと夜闇の水面にホグワーツの城姿が映り出す
ようやく3人の拠り所。”ホグワーツ魔法魔術学校”が現れた
「帰ってきたね」ロンが言い2人が安堵の微笑みを浮かべ…
た矢先､車が徐々に不安定動き出した
車体からガタッ、バタッと聞こえたくもない音が聞こえる
ハリー達の心臓は止まりかけた。
グラグラと揺れながらも車はホグワーツの周りを旋回する
Aがふーっと額の汗を拭った
「私の三半規管が悲鳴をあげそうだよ」
「君よくそんな落ち着いてられるね！！」
ハリーの突っ込みと同時に車が勢いよく落ちる
徐々に庭にある暴れ柳がこちらに迫ってくる。厳密に言うと迫っているのはこちら側だった
「止まれ！止まれ！」
ロンが必死にハンドルに杖を打ち付ける
そんな努力も虚しく､ロンの杖はポキッと折れてしまった
全員が悲鳴をあげた
間もなく周りの木々が激しく折れ､車体が暴れ柳の真ん中に押し込まれた
ロンがまた悲鳴をあげた
「杖が…杖が折れちゃった…」
「首じゃなくて良かったよ」ハリーが冷や汗をかいた
また車体が揺れる
次はなんだと言わんばかりに3人は構えた
暴れ柳が車に木を打ち付け始めた
「A！しゃがむんだ！」
Aが咄嗟に屈んだ
次の瞬間､Aの頭があったところに暴れ柳が突っ込んできた
あと1秒遅かったら割れていたのは窓ガラスではなくAの頭だっただろう
すぐに車は地面に叩きつけられ､3人と3人の荷物が車から放り出された
車はまるで怒ったかのように独りでに走り出すと”禁じられた森”へ駆け抜けて行った
3人は荷物を持ち急いで広間に向かった
階段をかけ登るハリーが言った
「屋敷下僕がベッドに現れるし､９と４分の３番線は通り抜けられないし､おまけに木に殺されそうになった
絶対に誰かが邪魔してるんだ…」
ハリーが言い終えようとした時､ふと足元を見た
自分達の前に向けられたとんがったつま先
一瞬で血の気が引き､3人は恐る恐る目の前の人物を見上げた─────
「──よーく見ておくことだな､今夜のホグワーツで過ごす最後の晩かもしれんぞ」
フィルチがミセスノリスを抱きニヤリと笑った
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Luna riddle(プロフ) - 今までで1番更新を楽しみにしているお話です！ドラコ推しなのでドラコとの絡みがあってもうほんっっっとに助かります！！ドラコ堕ちだったら嬉しすぎますがどんなお話になっても楽しめそうです！！！素敵なお話ありがとうございます！！❤️🤍 (1月30日 22時) (
レス) @page26 id: 3318266b0c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 魔法生物、ズーウー出して欲しいです(笑) (8月29日 12時) (レス) @page42 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ39で、主人公の名前が変換されてない箇所があります。 (7月21日 18時) (レス) @page39 id: ba491fb673 (このIDを非表示/違反報告)
モフフサ - 作品の更新楽しみです (7月20日 22時) (レス) @page37 id: 92225f0aae (このIDを非表示/違反報告)
ささみだよ(プロフ) - すごく面白いです！1日ですべて読んじゃいました、、、！更新待ってます！頑張って下さい！ (2023年3月22日 4時) (レス) id: d190ff09f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2022年8月14日 19時
