第3章《暴れ柳》 ページ19
隠れ穴に戻ると皆がホグワーツに行く準備をする中､Aはトランクの中に入った
「いたいた､」
Aの視線の先にいたのは
”最も危険なドラゴン”と称されるハンガリー・ホーンテールだった
ハンガリー・ホーンテールはAを見つけるとその黄色い瞳をどこか悲しそうに見せた
硬く黒い鱗を撫でるとしっぽでAを､卵を温めるかのように包み込んだ
「ごめん…もう貴方とはお別れだよ」
赤ちゃんの時からAはホーンテールを育ててきた。違法なことなのでいつか別れがくると分かっていたが､愛情を注いできた故､いざその時がくると胸が締め付けられる
Aの目から流れる涙がぽたぽたとホーンテールの鱗に落ちる
「ごめん…ごめんね…最初から野生に返してあげるべきだった…」
別れが来た時､きっとこの子は危険なものとして扱われる。今の生活とは真逆の環境に行くのだ
涙を流すAを心配するかのようにホーンテールはゆっくりと瞬きした
「大丈夫だよ､きっと幸せになるよ」
Aは最後の別れを覚悟し､そのままトランクを出た
「ウィーズリーおじさん」
「あぁA､どうしたんだい？」
Aはゆっくりとトランクを差し出した
「これは…」
「おじさん､この中に私が飼ってたハンガリー・ホーンテールがいます。違法なことは分かってました…でも､大事に育ててたんです…お願いです
このトランクをチャーリーさんの所へ送って欲しいんです」
全てを正直に白状するとウィーズリーおじさんは「そうか」といい､トランクを大事そうに受け取った
「言ってくれてありがとう。このトランク､必ずチャーリーに渡しておくよ」
「ありがとうございます…!!」
その後ちゃっかりドラゴンを飼っていたことを少し怒られたAだった
「10時58分だ!!急げ!!」
ハリー､A､ウィーズリー一行は11時のホグワーツ特急までカート押しながら走っていた
フレッドとジョージ、パーシーが先に行き､ジニーは初めてのホグワーツ特急行きへの仲間入りを果たした
その後にウィーズリー夫妻が行き､やっと私たちの番だ
「一緒に行こう､1分しかない」ロンが言った
三人はカートの取っ手の下にかがみこみ､柵をめがけて歩いた。スピードが上がった。
1m前からは駆け出した。どんどん壁が迫ってくる
そして───────
ガッツ──ン!!!!
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Luna riddle(プロフ) - 今までで1番更新を楽しみにしているお話です！ドラコ推しなのでドラコとの絡みがあってもうほんっっっとに助かります！！ドラコ堕ちだったら嬉しすぎますがどんなお話になっても楽しめそうです！！！素敵なお話ありがとうございます！！❤️🤍 (1月30日 22時) (
レス) @page26 id: 3318266b0c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 魔法生物、ズーウー出して欲しいです(笑) (8月29日 12時) (レス) @page42 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ39で、主人公の名前が変換されてない箇所があります。 (7月21日 18時) (レス) @page39 id: ba491fb673 (このIDを非表示/違反報告)
モフフサ - 作品の更新楽しみです (7月20日 22時) (レス) @page37 id: 92225f0aae (このIDを非表示/違反報告)
ささみだよ(プロフ) - すごく面白いです！1日ですべて読んじゃいました、、、！更新待ってます！頑張って下さい！ (2023年3月22日 4時) (レス) id: d190ff09f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2022年8月14日 19時
