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白色 ページ21
目を覚ました。
ここは…療養室か。
藤本さん…椅子に座って寝てる。
私とは逆の右手に包帯がまいてある。
「藤本さん…ごめんなさい…」
手首に初めて痛みが走った。
「いたっ…。」
藤本「え…？」
藤本さんが目を覚ました。
「藤本さん…」
藤本「あ、目覚ましたんだ。よかった〜」
どうして、なんで…。
「怒らないんですか…？」
藤本「え、なんで？」
「こんなにひどいことしたのに…」
藤本さんの顔が一気にこわくなった。
怒ってる時の顔だ…。やっぱりそうやんね…。
藤本「千姫はほんとにひどいよ…。いつもいつも隠し事ばっかり。」
「え？」
怪我のことだと思った私は思わず声を上げた。
藤本「いつも言ってるでしょ？何か嫌なことがあったらすぐに言えって。誰も迷惑なんか思わないから。そんな最低なやつ、ここにはいないから。」
「はい…。」
藤本「もう、わかった？」
「わかり…ﾝﾌﾌ」
藤本「なんで笑うの？笑」
「やって、ほんまにお母さんやもん笑」
藤本「ちょっと！真剣な話してるの！笑」
「藤本さんもわろてますやんw」
怒られたらいつもこうなる。
良いのか、悪いのか笑
「でも、ほんまにごめんなさい。ケガもさせちゃって」
藤本「ケガはいいの。でも、あまりこう言う行為はしないこと！」
「はいっ」
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作者名：しにゃん | 作成日時：2020年2月5日 20時
