【HQ】高校バレー界の問題児とは 3

十三話 ページ14

監督｢ユースに招集されたヤツがいる。｣

｢｢…………｣｣


練習終わり、大事な話があるとかなんとかで、監督の元へ集合した。

ユース合宿に招集されたヤツ。

私ではないことは確かだ。もう招集されているのは聞いているし、皆知っていることをわざわざ言わない


監督｢みゆき、お前だ。今は候補生という段階だから堤や大塚とは一緒に練習出来ないけどな。精一杯頑張って欲しいと思う。

あとの二人はいつも通り。話が終わった後に俺のところに集合すること。それから今年のドリームマッチの…｣



嬉しそうにみゆきちゃんは返事をした。
まぁユースに招集されたなんて、嬉しいことこの上ないよな。

震えているみゆきちゃんを肘でつつく。



『調子乗んなよ？まだ候補生なんだから』

｢わ、分かってるよ。
…まだまだAちゃんには追いつけてないから。｣

『まだそれ続いてたんだ。忘れてるかと思った。』


入学したばかりの四月。
彼女に言われた。


＿＿＿堤さん、私は貴方を超えてみせる。


第一印象は随分トゲトゲしていた。最近になって丸くなったけれど、少し前まではライバル視されて少し鬱陶しかった。
彼女は私にない身長というものを持っている時点で、私よりも上にいるというのに。



『まぁ、恋にうつつを抜かしているうちはそんな事無理だね。あんま器用じゃないでしょ。』

｢えっ、それはそれ！これはこれ！！ちゃんとメリハリつけるもん…｣

『ふーん、本当に好きなんだね。どこが好きなの？』



失礼ながら聞かせてもらう。
全然関わっていないが、その人の魅力くらいは聞いてみよう。私が福永さんについて知っていることはダジャレを言って自分でクスクス笑っていることだけだ。

彼女は照れた様子でこちらを見た。


｢そ、それは…言わない。｣

『なんで』

｢福永さんの素敵なところを知ってるのは…私だけでいいから。他の女の子が知ってるのは、やだ。｣


顔を真っ赤にして言う。
女の子は恋をすると可愛くなるって言うのは本当だったらしい。今目の前にいる彼女はこの場の誰よりも可愛い。



『ほお〜？独占欲が強いんだねぇみゆきちゃん。』

｢う、うるさいっ！
…人を好きになるってこういうものだから。Aちゃんも、恋をしたら分かるよ。｣









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深夜ドラマを見ていたのですが、ドロドロの恋愛も良いですよね。
ドロドロが似合うって言ったら矢張り青城メンバーでしょうか？今度書いてみようかな…

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