三十九話 ページ40
『アルゼンチン、か…』
思いもよらない突飛な話に驚いてしまったが、それほどバレーに本気なのだろう。
海外でプレー、という選択肢が私の中に増えた。
それにしても、彼に伝えられて良かった。一年間のモヤモヤがスッキリと晴れる。
影山くんには感謝しないと。
その時、バンっと教室の扉が開かれる。
いきなりだったので小さく声が漏れた。
後ろを振り返る。
木兎「堤!前言ってたお菓子パーティーしようぜ!!」
『……あぁ、女装した気持ち悪い写真でぼったくった金か。良いですよ、あ、もしかしてもうお菓子買ってきてたりします?』
木兎「この前あかーしと買いに行った!」
『それなら問題ないですね。会場は?』
木兎「黒尾んとこ!あかーしは今ツッキー呼びに行ってる。」
『分かりました。お風呂入ったら向かいます。』
「堤〜、日付変わる前までには戻ってきなね。」
『それは他の人に言ってください。この前の合宿の後半なんて部屋に誰もいなかったじゃないですか。』
「皆そこら中で愛を育んでんのよ。私を差し置いて。」
『じゃあお風呂入ってきますね。』
バスタオルと着替えを持って教室を出る。
誰か入っているのだろう。キャッキャと楽しそうな声がする。
そして女子風呂の前で変なポーズを決めているバカっぽい男が三人。彼らの思考は読めない。
『あれ、アンタら何してんすか。覗きは犯罪ですよ』
田中「安心しろ、俺たちに覗きをする度胸はない。」
『あっそう。じゃあ何してんの。』
西谷「疲労を回復しているっ!!」
山本「俺たちはマネージャー様たちの声を聞くことで一瞬でHPを満タンにする事ができるのだ!!」
『中にいるのマネージャー達なんだ。
てかマネージャーばっか追いかけてないでうちの部員狙った方が女と触れ合えると思うけどね。まぁマネージャーの方が魅力的なのは分かるけどさ。
きっと自分の学校の部屋行ったら三人は女いるよ?
まぁいっか。じゃあ覗きだけはしないようにね。』
「「……ん?もう一回言ってもらっても…」」
『だーかーらー!私たちの部屋に部員全然いなかったから、絶対アンタ達の部屋で遊んでるよって。なに?いっつもこんなことしてたから知らなかったんですか?』
山本「…どうしやすか。ノヤっさん」
西谷「…俺は昔も今もこの先も潔子さん一筋だ。」
田中「俺も!!」
山本「かっけぇぜ、2人共!!」
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自分よりバカだと思ったら敬語が外れてしまうA
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美麗(´-ω-`)(プロフ) - まりもさん» レスありがとうございます!私赤葦君が最推しなので贔屓してる場面もあると思うのですが、ここは赤葦君が合ってると思います!このような素敵な作品に出会えてよかったです!これからも応援してます!!! (2020年4月15日 10時) (レス) id: 3b71026251 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ロアさん» いえいえ、コメント凄く励みになります!最後の場面はかなり悩んだのでそう言って貰えるととても嬉しいです。最後だけはかっこいい赤葦くんが書けたんじゃないでしょうか?いつもキャラ崩壊している赤葦くんばかりだったので(笑) (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 美麗(´-ω-`)さん» 私自身もお気に入りの場面なのでそう言って貰えて嬉しいです!早く続編の方も作りたいと思うので、是非楽しみに待って頂けたらと思います!! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 美麗(´-ω-`)さん» うわぁ〜!コメントにお気に入りまでありがとうございます!最後のシーンは赤葦くんしかいないなと思ってまして...。全ての高校で比べてもやっぱり赤葦くんと木兎さんの繋がりが一番深いように感じて堤ちゃんの気持ちも分かると思うんですよね。 (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - フェルさん» そう言って貰えて嬉しいです!やっぱりにろちゃんは難しいですね〜。生意気で悪なのにキャプテンでチャラいとか...そこがいい所なんですけどね!コメントありがとうございます!! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年4月5日 18時