三十二話 ページ33
『ねー夜久先輩!!見てこれ!!』
夜久「あ?なんだそれ。」
『ポ〇ョのコスプレ衣装!作った!!』
黒尾「なぜコイツが女子世代ナンバーワンスパイカーと呼ばれるあの堤Aなのだろうか。」
突然音駒部屋に現れたAの手にはピンク色のワンピースとピンク色のウィッグ。夜久に着せるために持ってきたのだと言う。しかも手作り。
毎日夜遅くまで練習しているのに、いつこんなものを作っているのだろう。
福永「すごい」
芝山「本当だ。ほつれてる所一つないし、丈も完璧…」
海「そんな意外な特技があったのか。堤はなんでも出来ちゃうなぁ。」
『ふふ、ありがとうございます。夜久先輩のためですから、今回はド〇キ行かないで頑張っちゃいました。どうですかね?夜久先輩?』
Aは夜久の表情を伺うが、下を向いていてよく見えない。しかし、あまり喜んでいないということは嫌でもわかった。
毎度のことだ。何とか脅して着てもらおう。
夜久先輩の弱みは数えられないほどある。私の方が圧倒的に有利だ。
あと、それからもう一人。
『孤爪さんもいかがですか?魔女〇宅急便のキ〇ちゃんもありますけど。』
孤爪「やだ。着ない」
『絶対似合うと思うんですけど!』
孤爪「絶対やだ」
夜久「俺も」
黒尾「イイじゃん、着てみろよ〜」
灰羽「そうですよ!絶対似合いますって!!」
夜久「うわ、お前らそっち側かよ。」
いやだいやだとごねる二人。
黒尾やリエーフは好奇心からかAと同じように二人を着る選択肢へと促す。
ほかのメンバーは苦笑いをしてその様子を眺めていたが、次第に好奇心が膨らんでいったようで、最終的には夜久と孤爪以外全員、着てみろと言うようになった。
それでも二人は着たくないようで、Aは最終手段だと言って携帯のメモ帳を開く。
『なら言いますね。
夜久衛輔 中3の時、好きな女の子に告るが、背が自分より低いからと言われ振られる。その日からセノビックを飲み始め、Go〇gleで「背 今すぐ伸びる」と検索し数々の方法を試してきたが効果なし。自分と同じくらいの背の女の子とすれ違う時、身長を比べる癖が…』
夜久「あーあー!!おいやめろ!!着るから!」
『おお、本当ですか?
それでは孤爪さん SNSで女子だと思われムサイ男に会おうと誘われる。アッチはゲームが上手かったので…』
孤爪「言わないで。着る、着るから。やめて。てかなんで知ってんの。クロにも言ってないのに」
『企業秘密♡』
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美麗(´-ω-`)(プロフ) - まりもさん» レスありがとうございます!私赤葦君が最推しなので贔屓してる場面もあると思うのですが、ここは赤葦君が合ってると思います!このような素敵な作品に出会えてよかったです!これからも応援してます!!! (2020年4月15日 10時) (レス) id: 3b71026251 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ロアさん» いえいえ、コメント凄く励みになります!最後の場面はかなり悩んだのでそう言って貰えるととても嬉しいです。最後だけはかっこいい赤葦くんが書けたんじゃないでしょうか?いつもキャラ崩壊している赤葦くんばかりだったので(笑) (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 美麗(´-ω-`)さん» 私自身もお気に入りの場面なのでそう言って貰えて嬉しいです!早く続編の方も作りたいと思うので、是非楽しみに待って頂けたらと思います!! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 美麗(´-ω-`)さん» うわぁ〜!コメントにお気に入りまでありがとうございます!最後のシーンは赤葦くんしかいないなと思ってまして...。全ての高校で比べてもやっぱり赤葦くんと木兎さんの繋がりが一番深いように感じて堤ちゃんの気持ちも分かると思うんですよね。 (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - フェルさん» そう言って貰えて嬉しいです!やっぱりにろちゃんは難しいですね〜。生意気で悪なのにキャプテンでチャラいとか...そこがいい所なんですけどね!コメントありがとうございます!! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年4月5日 18時