二十二話 ページ23
『愛してる』
侑「もっかい言って?」
『愛してる』
侑「もーいっかい」
『愛してます、侑さん』
侑「……あかーん!!可愛すぎる!!!!!」
治「あーあ、やっぱ負けたやん。」
『やったー。パピコゲット!』
午後9時半頃。
ユースの練習が終わったのは8時半で、その後夕食を食べ、今はお菓子を買いにユース女子でコンビニへ来ていた。
そして今何をしているかと言うと、たまたま居合わせた稲荷崎バレー部とパピコをかけた愛してるゲームをしていたわけだ。まぁ、私と侑さんの二人だけだけれども。
侑「Aちゃんは何味が好きなん?」
『んー、無難にチョココーヒーかなぁ。』
侑「チョココーヒーな。美味いよな。
あー、ホント可愛いわぁ。Aちゃんにならいくらでも買ったるよ。」
治「Aちゃん、こんなんに騙されたらあかんで。俺ならパピコの上の部分あげる。」
角名「メロメロかよ。」
汗でTシャツが張り付くような暑さに冷えたアイスは、それはもう美味しいだろう。Aはワクワクしながら外で待った。
大塚や天内もアイスをパピコを購入したらしく、半分ずつ手に持っていた。
なんかあれ、可愛い。
侑「Aちゃん買おてきたよ〜。」
『やったぁ、ありがと侑さん』
差し出されたアイスを開封する。
力を込めて2つに割る。
片方を口にくわえて、もう片方を彼に差し出す。先程見た彼女たちの真似だ。
『はい、半分こ。』
侑「!!ヤバい。なんか今、キュンってきたわ。キュンって!」
銀島「確かに今のは可愛かったわ。」
治「Aちゃん、俺にも!!俺にもやって!」
Aは、パピコを差し出してきた治に嫌な顔せず同じことを繰り返した。治は胸を押さえて狼狽える。
Aはこんな扱いは今までされたことがなかったため、少し照れくさかった。
今までは怒鳴られたり、蹴られたり、殴られたりして、こんなにチヤホヤされたことは初めてだ。
それに堤堤と苗字で普段呼ばれていたため、名前で呼ばれるとなんだか恥ずかしい。
さすが関西人。コミュニケーション力◎
侑「Aちゃん、兵庫にはいつまでいるん?」
『24まで〜。』
治「え!!早すぎん?あと1ヶ月くらい居座ってもええんちゃう?」
『そしたら春高始まっちゃうから。ほら、キャプテンの人が呼んでますよ。またあしたね。』
侑「明日も一緒におしゃべりしよなぁ。」
治「Aちゃーん!!」
銀島「ほら、はよ行くぞ。またなAちゃん。」
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美麗(´-ω-`)(プロフ) - まりもさん» レスありがとうございます!私赤葦君が最推しなので贔屓してる場面もあると思うのですが、ここは赤葦君が合ってると思います!このような素敵な作品に出会えてよかったです!これからも応援してます!!! (2020年4月15日 10時) (レス) id: 3b71026251 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ロアさん» いえいえ、コメント凄く励みになります!最後の場面はかなり悩んだのでそう言って貰えるととても嬉しいです。最後だけはかっこいい赤葦くんが書けたんじゃないでしょうか?いつもキャラ崩壊している赤葦くんばかりだったので(笑) (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 美麗(´-ω-`)さん» 私自身もお気に入りの場面なのでそう言って貰えて嬉しいです!早く続編の方も作りたいと思うので、是非楽しみに待って頂けたらと思います!! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 美麗(´-ω-`)さん» うわぁ〜!コメントにお気に入りまでありがとうございます!最後のシーンは赤葦くんしかいないなと思ってまして...。全ての高校で比べてもやっぱり赤葦くんと木兎さんの繋がりが一番深いように感じて堤ちゃんの気持ちも分かると思うんですよね。 (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - フェルさん» そう言って貰えて嬉しいです!やっぱりにろちゃんは難しいですね〜。生意気で悪なのにキャプテンでチャラいとか...そこがいい所なんですけどね!コメントありがとうございます!! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年4月5日 18時