三十七話 ページ38
『黒尾っち〜、さっきここら辺にでっかいカブトムシいなかった？あ、クワガタでも良いんだけどさ。』
黒尾｢黒尾っちじゃねぇし見てねぇし。つかなにその田舎虫取り小僧スタイル、なんで虫あみなんて持ってんの。｣
『じゃあもうちょっと進んでみるか。』
黒尾｢いやどこ行くの！？練習しに来たんじゃねぇのかよ！！｣
『ガムシャラニヤレバイイッテモンジャナイデショ』
黒尾｢ねぇそれ誰の真似？｣
麦わら帽子に虫あみを持ったAが第3体育館を通り過ぎようとすると、黒尾が慌ててその手首を掴む。
どうやらAは東京ではあまり見られないカブトムシやクワガタがいると森然の部員に聞き、捕まえているようだった。
『おやっ、これは噂のリエープくん』
黒尾｢”プ”じゃねぇ”フ”だ。お前らは初めてか。｣
灰羽｢あ！！夜久さんの彼女！！｣
Aが体育館に足を踏み入れれば、いつもとは違う男がいることに気づく。
前回の合宿の自主練では、木兎、赤葦、黒尾、Aでやっていたので、リエーフが第3体育館で練習をするのは初めてだ。
リエーフは思い出したかのようにAを指差す。
夜久とAの再開のとき、リエーフがそばにいたのを覚えているだろうか。なんの関係も分からないまま、目の前で抱きしめ合う二人を見たのだ。勘違いするのもおかしくは無い。
黒尾｢お前夜久の彼女だったの。｣
『な、なんか自分から言うの恥ずかしいなぁ…』
黒尾｢なーんか胡散臭ぇ｣
灰羽｢黒尾さんは人のこと言えないでしょ！！｣
『ねぇねぇ、リエーフってライオン飼ってるんでしょ？名前なに？噛み付いたりすんの？』
黒尾｢飼ってんじゃなくて名前が獅子なの。今どき日本でライオン飼うやつがいるか。｣
『リエーフがライオンってこと？』
灰羽｢まぁ、そういう事だな！！｣
『へぇ』
黒尾｢なんか企んでんな。てかその虫あみ…｣
早く戻してこいよ
と言おうと思った矢先、お目当てのカブトムシが黒尾の頭に止まった。
『カブトムシッ！！！！』
黒尾｢ぶへっ｣
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nonn - オチは、木兎さんだと思っていたので以外でした。木兎さんバージョンのオチも見たいと思いました。とても面白かったです。 (2022年2月9日 12時) (
レス) @page33 id: cfc7f8846a (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 奏音さん» 夜久さんのメイド服は世界を救います(真顔)面白いと言って貰えて嬉しいです！これからも恐らくダラダラと長く続く予定なので、付き合っていただけたらと思います！ (2020年5月15日 9時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
奏音 - 私まだ1しか読んでないのですが、もう、面白い以外の言葉が見つかりません！wなんか堤ちゃんの性格が面白くて好きですwwwあと、流石にやっくんのﾒｲﾄﾞ服はヤバいです…！ｸﾞﾍﾍﾍ←(((ｷﾓ これからも頑張ってください！応援してまーす！！ (2020年5月8日 23時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 土の影さん» 土の影様が読んでくださっていたことに感激です！これからも面白いと思ってもらえる作品目指して頑張ります。コメントありがとうございます！！ (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
土の影(プロフ) - 続編出てる中こちらへのコメント失礼します！読んでいて楽しすぎて、すぐコメントしなくては…！と思いまして。本当に面白いです、これからも応援してます！更新頑張ってください！(^^) (2020年4月9日 10時) (レス) id: 71404c1896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも | 作成日時：2020年3月21日 23時
