四十二話 ページ43
『ねーやっちー。お腹空いたんだけどさ、持ってきたカップラーメン食べてもいいかな。』
谷地「ええっ、今日の夜ご飯五杯くらいおかわりしてたでしょ!!あと、カップラーメンはあんまり体に良くないから…」
マネージメント業務を終わらせて風呂に入り、少し涼もうかと自販機のベンチへやってきた谷地。
そこにはヨダレを垂らしたAが既に場所を取っており、あたふたとしていたら話しかけられた、という訳だ。Aの手にはカップ麺が3つほど抱えられている。
お腹を空かせているAの意思は尊重したかったが、選手の栄養面も考えなければマネージャーは務まらない。罪悪感を感じつつも彼女の手からカップ麺を奪い取った。
『むむむ、やっちーも私から奪うんだ。』
谷地「”も”?他にも誰かにとられたの?」
『清水さん』
前回の合宿のときにとられたらしい。
そういえば、清水先輩が大量のカップ麺を抱えて部屋に戻ってきたときがあった。あの時はAちゃんのカップ麺を没収したのか。
『カップ麺ダメなら何食べればいいの?お菓子はヤダよ、お腹にたまんないから。』
谷地「んーと、じゃあ食堂に余ってるご飯が少し残ってるはずだから、全部食べちゃおっか。」
そう伝えると、Aちゃんは私に向かって手を合わせる。…神様じゃないんだけどなぁ。
『やっちー、ありがと。』
谷地「どういたしまして。」
『清水さんのときは大塚さんに突き出されたからさぁ。あの人ちょっと怖いのよね。』
谷地「Aちゃんの体を心配してるんだよ。Aちゃんもバレー選手として、自分の体は大切にしてね?わかった?」
『やっちー好き』
谷地「!?」
━━━━━━━━━━━━━━━
『あれ、白福さん。なにやってんすか』
白福「いやぁ、お腹空いちゃって〜。あ、やっちゃんもいる。おいで、一緒に食べよ?」
谷地「ししし白福さん!!おにぎりに呪いをかける幽霊かと思いましたっ。」
『あ、やっちー後ろになんかいる。』
谷地「ひっ」
『カブトムシじゃん。えい。』
白福「堤ちゃん虫素手でいけんだね。」
『夏休みは黄金の虫を探しに森へ行きます。』
959人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nonn - オチは、木兎さんだと思っていたので以外でした。木兎さんバージョンのオチも見たいと思いました。とても面白かったです。 (2022年2月9日 12時) (レス) @page33 id: cfc7f8846a (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 奏音さん» 夜久さんのメイド服は世界を救います(真顔)面白いと言って貰えて嬉しいです!これからも恐らくダラダラと長く続く予定なので、付き合っていただけたらと思います! (2020年5月15日 9時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
奏音 - 私まだ1しか読んでないのですが、もう、面白い以外の言葉が見つかりません!wなんか堤ちゃんの性格が面白くて好きですwwwあと、流石にやっくんのメイド服はヤバいです…!グヘヘヘ←(((キモ これからも頑張ってください!応援してまーす!! (2020年5月8日 23時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 土の影さん» 土の影様が読んでくださっていたことに感激です!これからも面白いと思ってもらえる作品目指して頑張ります。コメントありがとうございます!! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
土の影(プロフ) - 続編出てる中こちらへのコメント失礼します!読んでいて楽しすぎて、すぐコメントしなくては…!と思いまして。本当に面白いです、これからも応援してます!更新頑張ってください!(^^) (2020年4月9日 10時) (レス) id: 71404c1896 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まりも | 作成日時:2020年3月21日 23時