【HQ】高校バレー界の問題児とは

二十六話 ページ27

『木兎セーンパイ？腹括ってくださいな。』

木兎｢俺の、俺の積み上げてきた信用がァ！！｣

赤葦｢多分そんなないです。｣

木兎｢あかーしぃ！！！！｣



ご飯を食べ終わりお風呂に入ったあと、お待ちかねの時間である。

目の前にはパンツ一丁の唐揚げと、いまだに勇気がでない木兎さん。さっさとやればいいものの。


黒尾｢え、てかそのスマホなに。｣

『インスタのストーリーに載せようと思って。』

黒尾｢…お前フォロワー何人だっけ。｣

『4000くらいですかね。黒尾さんの醜態が4000人に晒されますけど、お気持ちは？』

黒尾｢カエリタイデス。｣



思わず声に出して笑ってしまう。
パンイチで項垂れてる男子なんておかしいったらありゃしない。

とりあえず一枚無音カメラで撮ってみる。



黒尾｢もう行くっきゃねぇ！！！｣

木兎｢…男に二言ははない。｣

｢｢うぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！｣｣



馬鹿みたいだ。けれど笑いが止まらない、
赤葦さんもスマホを構えながらも表情が緩んでいる。

走っていく二人の後を小走りで追いかける。

それにしても、この絵面やばいよなぁ。ほら、さっきそこ通った孤爪さんがすんごい顔してる。


マネージャー部屋についた彼らは戸惑うことなく扉を叩いた。


木兎｢おい！！一緒に遊ぼうぜ！！｣

黒尾｢楽しいことしよーぜ〜｣

木兎｢れっつぱーりーしようぜ！！｣

『んふっ、ふふ』

赤葦｢ふっ、ふふふ｣



ガチャりとその扉が開く。

どうやらマネージャーたちはお菓子パーティーをしていたらしい。手には棒状のお菓子が握られている。

出てきたのは雀田さんと白福さんだった。

木兎さんの声が聞こえたので、梟谷マネージャーの二人が来たのだろう。

バカ2人の姿を見ればピシッと固まった。


やばい、笑いが堪えられない。



雀田｢あんた達、なんのつもり？｣

黒尾｢いやだから、Let's Party…｣



瞬間、黒尾さんの急所を雀田さんの足が蹴りあげる。
あまりの痛さに黒尾さんは倒れる。
隣にいた木兎さんは顔を青くした。

一方白福さんは木兎さんの胸元を掴み、そのまま投げ飛ばした。柔道でもやってたのかなぁ。素人目にも技がきれいに見える。


清水｢大丈夫？｣

雀田｢うん、ちょっと大きな虫がね。｣

白福｢あんま厄介じゃなかったから助かったわぁ｣






…マネージャーって恐ろしい。

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