現実と嘘【赤×緑】 (ページ8)

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赤side

あ、停電直った。

いやそれより！！！

神山と……お泊まり……(？！)
え、俺今日死ぬん？

俺のワガママで言ったつもりなのに、
受け入れてくれた……

もう、あかんて。俺はお前に好意を抱いてるんやで？
…それとも、どんな男でもほいほいと泊めるんやろうか。

考えても仕方ないか。

緑「重岡って、何が好き？」

赤「え？」

緑「夜ご飯、好きな食べ物とかある？」

赤「神山が作ってくれるん？」

緑「やって、こんな雨じゃコンビニにも行けへんし。それとも重岡が作ってくれる？」

赤「ニラが好き。…料理は…微妙やねんな。手伝うくらいなら…」

緑「ニラなぁ……」

なんて呟きながら、野菜室を確認する神山。
ニラ、あるかな。

不安に思ってると神山が笑顔でこちらを見てきた。

緑「よし！ニラ料理！作るで！」

・・

赤「何作るん？」

緑「ニラ玉…ニラ炒め…ニラと唐辛子の漬けもん……あ、辛いのいける？」

赤「ピリッとぐらいなら。ガチで辛いのは無理。」

緑「ほな大丈夫やなぁ。…ほい。ニラ切って？」

家でもニラ料理ばっかやから、ニラを切るのは得意やで？

緑「…味薄いかな。しげ、ちょっと」

赤「ん？………んぐﾌﾞﾌｫっ！あつっ！！！」

緑「え？別に今の熱くなかったで？」

え、気づいてないん？！

赤「神山…やって、俺の事…」

緑「へ？」

しばらく考えると、段々顔が赤くなってくる神山…

やめてや。理性が……

緑「ごっ、ごめん！のんちゃんが…そう呼んどったし…忘れて！」

嫌や。こんなチャンス逃すわけ

赤「んーん。ええよ？しげって呼んで？」

緑「…っ、しげ…」

もぉおおなんであだ名呼ぶだけでそんな
顔赤くなるん！！！もう！！！

赤「ん。あ、俺も神ちゃんって呼ぶなー？」

緑「…流星以外に呼ばれたの初めてかも。それ。」

赤「あ、ほんま？神ちゃん神ちゃん〜！」

緑「もう！うるさい！……で、味は？」

赤「…あ、もっかい！もっかい！」

緑「はぁ、まったく……。ん。」

赤「んー……俺はすき！！こんくらいが！」

緑「そっか、ほなこれで」

・・

赤緑「いただきまーす！」

緑「…んまっ。」

赤「おいし〜！」

緑「俺ら天才かも？」

赤「かも？」

いつも食べているニラ料理やけど、

いつもより幸せな味がした。