現実と嘘【赤×緑】 (ページ1)

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緑side

人気戦闘ゲーム【solitude game】

俺はそのゲーマー。
高校生ながらにして、全国大会で優勝し、
プロにまで認められた。

Code Name shiina(しいな)

その名前を聞くだけで、このゲームをやっているものは体が震えるという。
だが、そんな俺でも勝てない人がいる。

Code Name NIRA(ニラ)

全国大会で優勝した俺でも何故かこいつだけには勝てない。

緑「くそっ！！なんでいつも勝てないんや！」

NIRAは弱い銃でいつも戦闘を申し込んでくる。
初めは、こんなやつ一瞬やと思ってた。
けど、ちゃうかった。

"lose"

画面に表示された、"負け"の文字。
一瞬やったのは、俺の方だった。
小回りが利いていて、俺の小さなミスも見逃さない。少しでも重心をずらすと、息もせず仕掛けてくる。

俺が、初めて負けた相手。

緑「負けるって、こんなに悔しいんや」

その日は、一日中泣いてた思い出がある。
次の日も次の日も、俺からNIRAに戦闘を申し込んだ。
でも、何度やっても勝てない。
そんなこんなで半年。

向こうはきっと、一日中やっとるんやろうな。
俺は学生やから、日中は学校に行かないかん。

やから、これはハンデや。

そう、思うことにしていた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

青「かーみちゃん、おはよ」
緑「りゅーせ、おはよ。」

こいつは俺の親友の流星。

陰キャの俺と違って、流星は陽キャなのに
ずっと俺の隣にいてくれる。

青「NIRA、勝てた？」
緑「いや全く。」
青「そっか〜」

ゲームの話にも乗ってくれて、NIRAの存在も知っている。

青「じゃあまた後でな」
緑「うん。」

流星とはクラスが別だから、流星と分かれたら
俺は1人になる。
別に、1人に抵抗なんてない。

1つ、クラスで気になることと言えば、

？「おい、邪魔」

こいつ、重岡大毅の存在

赤「…おい、邪魔や言うとんねん。はよどけや。」

緑「…ごめん、」

ガラ

赤「みんなおはよー！」

なんや、あの変わり様。
そう。見ての通り、あいつは俺だけに厳しい。
何をしたとかじゃないんだけど、多分嫌いなんやろうな。

まぁ向こうはキラッキラの陽キャで学校一のイケメンモテ男。

俺は陰キャのゲーマー。

そりゃ嫌われるわな

桃「しげ、はよー。」

あれは小瀧。重岡とよく一緒にいるやつ。

小瀧も身長高くてイケメンで優しい。
陽キャだ。
別に羨ましいとかやない。そんなんない。
俺は陰キャでも構わんし。

そんなことを思いながら、席に着いた。