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すると、もう気配はなくなっていた。
その後何事もなく家に着く。

まさかほんとにストーカーがいる?
わーどうしよう。マネージャーに送り迎えしてもらおうかな。


と、先程しげに言われた言葉を思い出す。
赤『なんかあったすぐ言うんやで?』


……いやいやいや。すぐにメンバーに頼るのもあかんやろ。しげに甘えるのは違う気がする。
このくらい俺一人でもなんとかなるやろ。


緑「うん。もしストーカーされてるなら証拠つかんでやる」


今思えば、なんでこんな浅はかな決断をしてしまったんだろうと


後悔した。






緑「おはよーございます」
桃「神ちゃーん!おはよ!」

なんて語尾にハートをつけながらのんちゃんが抱きついてきた。もはや朝の日課のようなものだ。
全員の仕事の日は必ずこういうのがある。

するとしげが俺の肩をとんとんと叩いてきた


赤「ちょっといい?」


珍しく真剣な顔に息を呑む。
しげに連れられて楽屋の隣にある部屋に向かうと
しげはそっと言葉を漏らした


赤「神ちゃん、ストーカーされてんねやろ」
緑「…は?」

俺だってまだ確信がつけていないのに、何故しげが確信めいているんだ。


赤「昨日話した時から怪しいと思ってん。
それで…なんとなく、」
緑「確かに…俺も昨日誰かにつけられてた気がしたけど……」


赤「やっぱり……あかんやろ、ちゃんと言わな」
緑「いやでも、誰かに相談するのは違う気がして」
赤「なんでそうなんねん。事が大きくなったらどないするつもりなん」
緑「それは……」


いつも以上にしげがグイグイくるから
言葉が詰まってしまう。
…いや、俺事が起こった時のこと全く考えとらんかったな

しげが怒るのも当然か……


緑「…ごめん、」
赤「分かればええねん。でどないするん?」
緑「え?」
赤「証拠掴めば一発やけど、その間に神ちゃんが襲われる可能性もある」

緑「えっと……じゃあ…」
赤「やから、俺と行動せぇ」
緑「…え?」


予想外の言葉に固まってしまう。
一緒に行動するとは?

赤「朝と帰り、時間が合えば一緒に行こ。
ルート変えて俺ん家に泊まり」
緑「ちょ、ちょっと待って!そこまではせんでええよ」
赤「襲われたらどないするん?」

緑「だってまだほんとにストーカーがおるかも分からんのに」

するとしげははぁ…と息を漏らした。
まずい、怒らせてしまったか。

赤「心配やねん。神ちゃんのこと」

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作者名:奥沢。 | 作成日時:2021年1月1日 8時

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