◇*42*◇ ページ42
.
「いや、私さ。 あんたと10年以上幼馴染としてやってきたけど。 お姉さんの存在全然知りませんよ?」
「あれ? まじ?」
「まじです、まじです」
「まぁ、いいじゃん。 今知れば」
.
'まぁいいじゃん、テヘペロ☆ 'じゃねえよ!!
濃い顔で可愛くテヘペロとかすんな!!
こんなに大泣きした私の気持ちはどうなるの!?
私の反省はどうなるの!?
泣きはらした目で潤のことをキッと睨んだ。
.
「くっそぅ……」
「いや、勘違いしたのはお前だろ」
「それにしたって……」
「あっ。 もしかして……妬いてたの?」
.
'妬いてる'その言葉にピクッと反応する私。
潤はニヤニヤし出した。
.
「まじかよ……」
「う、自惚れないでよ!! 別に私は……」
.
嘘。
すっごくヤキモチ妬いてたくせに。
あの人が潤の彼女じゃないって分かってすっごくホッとしたくせに。
素直じゃないな、私は。
.
「A」って潤の低く甘い声が呼ぶ。
それに顔を上げて視界に潤が入ったら、じわってまた涙が滲む。
「泣くなよ」って声に涙がボタボタ零れる。
.
潤にふわっと抱きしめられた瞬間、彼の白シャツが灰色に色を変える。
ぐしゃぐしゃって髪をなでられて、乱暴でも嬉しい。
触れられて嬉しい。
あぁ、どうしよう。 私、こいつが大好き。
秀才・優男・イケメン、三拍子そろった翔くんよりも、
濃い顔・ツンツン・濃い顔、の幼馴染の方が好きだ。
.
.
.
「好き……」
.
.
.
精一杯振り絞ったつもりだったけど掠れたその声に、潤がふっと微笑むのがわかった。
.
.
.
「知ってるよ」
.
.
.
頭上からボソリと聞こえた声。
「ばーか」それが私が返した、素直じゃない言葉。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗乃(プロフ) - 可愛い潤くんが見れてよかったです♪最後の所が、私はとても好きで、主人公ちゃんらしいなぁ…と。(笑)流花さんの文章も、流花さんが書く嵐の皆さんも大好きです☆これからも応援してます!!あの天使潤くんが31歳だなんて信じられないです。口が空いまま閉まりません(笑) (2014年9月2日 21時) (
レス) id: 19838d5a05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
