◇*4*◇ ページ4
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視界がぐるりと反転する。
そしたら、真ん前にあった潤の顔。
こんなドアップ、今までかれこれ15年ぐらいは一緒にいるけど見たことない。
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こいつ……顔が濃いのは知ってたけど濃いだけじゃなくて意外と綺麗な顔してんだ。
長いまつ毛に覆われた目なんて、どっかの高い人形みたい。
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……。
……って、そんな呑気なこと考えてる場合じゃない。
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「ぎゃーーーーーーーーー!!!」
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押し倒されて約20秒後、初めて部屋中に響く叫び声を上げた。
それでも私から退かない潤。
両腕を床に固定されて、自由に動くのは両足だけ。
その両足だけを必死にバタバタ動かしたら、
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「っおまっ!! ちょっ、分かった、分かったから!! 蹴るなって、ちょっ、まじいてぇから!!」
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見事に潤の脇腹や溝おちにクリティカルヒット。
極めつけは今日1番の蹴りが潤の顔面にヒットした。
潤が赤くなった顔を歪めながら唸る。
KO勝ちだ!!
ゴングがカンカンカンと頭の中で響いてる。
心の中でガッツポーズした。
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「なぁ……ちょっ、A……」
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掠れた声で私の名前を呼びながら、私のスカートをチョンチョン引っ張る潤。
またセクハラか、今度は拳を振り上げたけど
潤の顔を見た瞬間思い止まった。
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「血!! 分かる!? 血!!」
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潤の鼻からツーっと流れる血。
それを手で拭き取って見せてきた。
お前は千尋かよ!
私は坊かよ!
……って! いやいや! そんなツッコミをしてる場合じゃない。
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「ま、待って! ティッシュ持ってくるから!!」
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潤の身体を退かして、慌てて私は机の上に置いてあるティッシュ箱を手に取った。
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紗乃(プロフ) - 可愛い潤くんが見れてよかったです♪最後の所が、私はとても好きで、主人公ちゃんらしいなぁ…と。(笑)流花さんの文章も、流花さんが書く嵐の皆さんも大好きです☆これからも応援してます!!あの天使潤くんが31歳だなんて信じられないです。口が空いまま閉まりません(笑) (2014年9月2日 21時) (
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