⑵ ページ2
部活動に所属している生徒は、派手グループだ。
まぁ、一部を除くが。
例えば美術部。絵を描くことが好きな女子が所属していたり、運動が苦手だけど、とりあえず部活には入っておきたいという理由の女子だっている。
野球部とか、テニス部とか、バスケ部…はヤンチャな生徒(主に男子)が所属していることが多い。バレー部だって、流行りものには目がない女子しかいないような気がする。
そして、休み時間にはその部活の「仲良しグループ」とか言うので集まって色々だべったり、男子なら追いかけっこ。
こういう、部活の馴れ合いみたいなのはあんまり好きじゃない。
だって、現に俺の後ろの一部のバレー部女子達は
「ホントにキモイ。」
「なんか調子乗ってるよね」
「でも仲良い感じにしなきゃ気づかれるんじゃん？笑笑」
と、あいつが嫌い、ウザイ、ﾀﾋねだと簡単に言うのだ。
嫌いなら関わるなよ、とか思うけど、俺だってフジのことが少し苦手なのに仲良くしている。
こういう、人間関係は難しいのだ。
だからなるべく、陰口を言われないように。調子に乗り過ぎないように。目立ち過ぎないように。”普通”を保つのが1番なのだ。
アニメのバッジを付けていたら、「オタク」
本を読んでいると「真面目」
友達がいなかったら「可哀想」
こんな偏見。おかしいんじゃない？
どうせこんな偏見つけられるのなら、自分の好きなことした方がいいとか考えるけど、人生1度の高校生活。
これ以上教室の「カースト制度」の下には落ちたくない。
今、「地味グループ」に属しているだけでもヤバいんじゃないの？って、派手グループは言うだろうな。
でもさ、「地味グループ」がいるから教室のバランスも整ってるわけで、いないほうがいいってわけじゃないけど…。
「おい、○○〜!!笑笑」
教室の隅でいつも本を読んでいる彼女(あみちゃん)は無口で、どことなく暗いオーラを出している。
そんな彼女にちょっかいを出す派手グループの男子。いつものことなのだが。
これを見て、
「やめてあげてよ！」とか、「可哀想」とか言う女子がいるけど、けっしてそんなこと心には思ってないのだろう。
だって ﾌﾌｯ、 って笑ってるんだもの。
こういうのには笑わないと、こいつノリ悪いとか思われるから、俺も少し笑う。
自分でもクズだな、って思うけど。
こうでもしなきゃ自分のカーストを維持出来ない。
結局、自分の行動でカーストの「階級」は決まるものだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：萩 | 作成日時：2018年9月21日 19時
