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別に こうなりたかった訳じゃない。

別に 不幸せって訳でもない。

淡々と過ごしていくのに飽きてきただけ。



隣の席のあきちゃんは、昨日亡くなった。
不慮の事故だったらしい。

1番後ろ右角の席のまさき君は、不登校だ。
鬱病で部屋に引きこもっているらしい。

右斜め前のさとる君はいつもブツブツと何かを言っている。
人気物の彼にはどうやら裏側があるらしい。

さとる君の隣の席のみさきちゃんは、学年一の美少女で人気物だ。
だけど彼女の家は相当な貧乏らしい。

皆それぞれ問題をかかえている。

俺だって問題を持っている。
「地味グループ」について。

学級には、2つのグループが存在している。

運動が出来る、流行りものにはすぐに食いつく、頭はまずまず、汾だの仲良し姉妹だの、コミュ力が高いキラキラしたグループが「派手グループ」

運動はまずまず、頭は良い、流行りものには疎く、休み時間にはお絵描きだの、好きなアニメやゲームの話だの、内気な性格が集まるのが「地味グループ」

俺はいわゆるその、「地味グループ」に属している。

このグルーブに属しているのが嫌ではない、と言うと嘘になるけど、自分が「派手グループ」の人達と混ざって話せるかと考えると、とても想像できない。

今まではすぐに、この人は持ち上げた言い方の方がいいかな、とか遊びたくない言い訳がバレたらすぐに違う口実を結びつけたりして。

俺は多分、人より人の扱い方が分かっている。

だから中学生の時は派手グループに属することができたのだ。

でも現在、高校2年の夏。俺は地味グループへと、移動した。

勿論派手グループに戻りたいけど、偽善者ぶるのはもうよしたい。

俺には唯一の派手グループに属する友達がいる。
「それでさぁ、もぅ〜…あいつが!って…ヒラ?」

どしたの?みたいな目でこちらを覗き込んでくる、こいつだ。フジ。

「あぁ、聞いてるよ〜」
「あ、そう?でさ………」
フジの口からベラベラとでてくる話を、適当に聞き流しながらまた頭の中で考える。

こいつだって、1年の頃少し仲良かったけど。人って、同じクラスになると良い所がわかると同時に、嫌いな所がでてくるのが普通だし。

俺が聞き間違えて何回も「なんて?」って聞いたあとも笑顔で返すフジだけど、その話題を話し終えた後にはボソッ、と何かを言って自分の席へ戻っていく。

聞こえない訳がないじゃない。めんどくさ、という言葉を勘違い勘違い、と自分の頭から消し去ろうとする。

⑵→



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設定タグ:ヒラ , 実況者 , 学パロ   
作品ジャンル:エッセイ/日記
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作者名: | 作成日時:2018年9月21日 19時

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