第21話 着用 ページ22
＿＿＿＿翌日、午前6時半。
あの部屋が閉鎖的過ぎて気づかなかったけど、私が尋問を受けていたのは深夜帯真っ只中だったらしく。
決意表明はしたが、すぐに入学という訳にもいかなかった。向こうも色々と手続きがいるから、かえってよかったけれど。
とりあえず転校は今日からになって、その日の晩はとあるホテルに寝泊まりした。
柔らかいベッドから起きて顔を洗い、姿見の前で高専から届いた制服に着替え始める。
《A、今ボタン掛け違えたよ》
『え…？あ、本当だ』
意外と緊張してるのかな、自分では割と気づかないものなのかも。と思いボタンをかけ直した。
長袖の白いシャツに渦巻き模様のボタンがついたジャンパースカート、黒いタイツ。
前の高校には半年ほどしか通っていなかったけど、制服を着るのに慣れてきた頃だったからそれと似たデザインにしてもらった。
渦巻き模様のボタンは共通で、カスタマイズの自由がきくとか便利な校則だなぁ。
《……ねぇA、本当に行くの？ 呪術高専。Aは私が守ってあげるからそんな事しなくていいのに》
『もう行くって言っちゃったからね。それでもし死にたくなるくらい嫌だったら、その時死ねば良いと思って』
《私がいるから死なせないって……、…Aがそこまで言うなら、分かった》
私に憑いている“特級呪霊”、「お姉ちゃん」は他の呪霊と比較して、例外的な部分が実に多い。
呪霊なのに人と変わらない知力を持っているし、そもそも人語を話せるのも珍しいそうだ。
呪いらしくあまり理性は無いけど、私の言葉には基本的に耳を貸して従ってくれる。
……まぁ、納得はしてないようで拗ねてるけど。
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そす(プロフ) - ツバメさん» コメント感謝です。最近メンタルがガタガタだったので嬉しいです！ (2021年8月29日 19時) (
レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 面白いです更新頑張って下さい (2021年8月29日 18時) (レス) id: 020ea1b549 (このIDを非表示/違反報告)
そす(プロフ) - 鼓舞の言葉が胸に染み渡りました。沢山の応援コメントに感謝の気持ちでいっぱいです、ありがとうございます。 (2021年8月26日 9時) (レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
- 投稿、読みました。私は作者様のつくる作品が大好きです！！いつまでも更新待ちます、体を壊さないように気をつけてください！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: 4299f9747a (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - こんな神作品に低評価なんて信じられません…。落ち込むとは思いますが、気にしすぎないようにしてください。作者様は神です( ・∀・)ｂ！！ 深夜にすみませんm(__)m (2021年8月26日 0時) (レス) id: 5f499357d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そす
| 作成日時：2021年8月21日 15時
