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4.間違った死 ページ5

(どうしよう、どうしよう、どうする…!?とにかく2人の救出を最優先として、その後すぐそこの駐車場に私の二輪があるから、乗れるのは最大2人、虎杖くん達は走って来てたから交通手段無し……もしその変なのが来たら、何か武器になりそうなもの……野球部にはバット、料理部の包丁、消化器………いっそのことサイドガラスを割って鍵開けてあのトラックで突っ込むか……!?)
 

1秒が永遠のように思える精神状態で、脳を最大限に稼働させる。

しかし、脳内に張り巡らされて行く思考回路は女子生徒の叫び声が校舎から響いた瞬間、ふっとかき消された。


『!!……今の声、佐々木さんの』

(……そうだよ、ここで何をどれだけ考えたって、無事じゃなきゃ意味なんて無い)

(佐々木さんも井口くんも、虎杖くんも伏黒くんも無事に家に帰らせる!!何があったとしても!それこそが先生の鑑ってもんでしょうが!!)


決意を固めたその後は、随分と身体が軽かった。

余計な考えを捨てて、生徒の救出と全員での脱出のみを目的として廊下と階段を駆け回る。


(私ってこんなに速く走れたんだ……二輪よりスピード出てない?…いや、言い過ぎたかも)


禍々しい気配が濃くなってきた。

こっちだ、と階段を登り終えると、そこには異形の怪物に拘束されている教え子が2人と、白と黒の犬とともに怪物と対峙する伏黒くんがいた。


「アンタは……!?来んなっつっただろ!?」

『お説教は後でいくらでも聞きます!今はとにかく2人を……!!』


わずかな掛け合いの間にも、2人の身体はずぶずぶと呪霊の中に取り込まれようとしている。


「クソッ、間に合わねぇ…!!」

『佐々木さん、井口くん!!』


その時。バリン、ガシャァン、とけたたましい音を立て、虎杖くんが窓を蹴破りその勢いのまま呪霊に蹴りを入れた。


『んな、虎杖くん……!?』

「虎杖!?」

((ここ4階だぞ!?))

この時ばかりは伏黒くんと思考が重なった気がする。



(……爺ちゃんは、正しく死ねたと思うよ。けど、こっちは間違った「死」だ!!)

5.呪霊→←3.呪い



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設定タグ:呪術廻戦 , 夢小説 , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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そす(プロフ) - イナアレオリさん» 鬼滅の刃要素…? どのあたりでしょうか? なにはともあれお褒めに預かり感謝です! (2021年8月21日 21時) (レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - なんか少し鬼滅の刃少し要素あるなぁ良いと思いますよ\(//∇//)\ (2021年8月21日 21時) (レス) id: 2e62a84241 (このIDを非表示/違反報告)
そす(プロフ) - さあさん» ご閲覧感謝です!! イベントは初参加だったんですが、さあ様が呪術廻戦に興味を持って頂けたこと、とても光栄に思います! 応援ありがとうございます! (2021年7月1日 0時) (レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
さあ - イベントご参加ありがとうございます!!呪術廻戦はちょっと知ってるくらいだったんですけどこの作品を見て呪術廻戦をもっと知ってみようと思いました!私は紅茶もコーヒーも飲めないので夢主かま羨ましいです笑これからも頑張って下さい!応援してます! (2021年6月30日 16時) (レス) id: 7aaf2735e4 (このIDを非表示/違反報告)
そす(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます!修正しました、自分では全く気づけなかったので細かいところまで見ていただいて感謝です! (2021年4月17日 1時) (レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そす | 作成日時:2021年4月10日 16時

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