【ＷＴ】生き残ってしまった少女は… (ページ17)

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使用人１６、未来が視える方の暗躍ページ17

Ｓｉｄｅ迅
迅「…A、ちゃん？」

やぁ、おはよう。

実力派エリートの迅だよ。

Aちゃんの件の暗躍と情報収集で本部に行った帰りって言っても朝だけど制服を着たAちゃんを見かけたんだけど、やっぱり未来は良い方向に動いてないんだよね…

むしろ、悪い方向に向かっている。

やっぱり、あの二人がどう動くかが重要かなー

あの二人なら大丈夫だとは思うけど…

そもそも、なんでAちゃんが本部に来るんだ？

今日は珍しく防衛任務が入ってなかった筈だけど…

学校もある筈だし…

それに、動きがぎこちない…？

しかも、いつかは分からないけど今日本部のどこかで倒れる未来が視えるしな…

うーん、今日は加古さんも風間さんも大学だった筈だよな…

俺もこの後は暗躍しなくちゃだもんな…

取り敢えず、忍田さんには連絡入れておこうか。

それに、さっきAちゃんの防衛任務記録を見たけど、毎月月末になると防衛任務の数が増えるんだよなー

月末って何かあるっけ？

そこは後でレイジさん辺りに聞いてみるか。

家族構成は入隊書類には父、母、兄、本人だから何の問題もないと思うけどなー

志望動機におかしな所はないし…

手元にある書類を見てふと気が付く。

…あれ、ご両親二人とも無職って書いてある…

いやいや、流石にそれは無いよね…

だってこの書類は入隊書類だし、書いてある日付もそこそこ古いもんな…

いや、でももしかして今もそうだったら？

そんな考えが頭の中を過ぎった時、背中に嫌な汗が伝う。

もしかしたら、彼女一人が家計を支えている？

両親は何をしている？

…危ない。

俺達が想像するより遥かに彼女は危ない環境にいるのかもしれない。

早く証拠を掴まないと彼女、Aちゃんが危ない。

それに、早くしないと風間さんが遠征に行ってしまう。

こんなにゆっくり証拠を集めている場合じゃない。

もっと…

協力者を集めないといけない、何もかもが手遅れになる前に。

急ゲ、

そう誰かに言われたような気がした。